朝の目覚ましに1杯のコーヒーは、頭をクリアにしてくれたり気持ちをシャキッとしてくれる効果もあるので、ゆっくりと楽しみたいもの。ですが寝坊して慌てたためにうっかりしてコーヒーをこぼしてしまい、シャツにシミができてしまったなんてことはありませんか?
また休憩時間にコーヒーを飲んでいて、大切なスーツにシミができてしまった。絨毯や大切な鞄にシミをつくってしまったなどコーヒーのシミを作ってしまうシーンは日常的によくあることです。
急いでいる時にはシミをそのままにしてしまい、忘れてしまって落ちなくなった・元のようにはならなくなり「クリーニングに出すしかないのかな?」とがっくりすることもあるでしょう。
そんな時でも、家庭で使っている道具を使って簡単にコーヒーの染み抜きができるとしたら…知らないなんてもったいない!ここでは、自宅で誰でもできるコーヒーの染み抜き方法を紹介します。
難しいことは一つもありません!読めばすぐに実践できる簡単な染み抜きをご覧ください。
目次
- 1 コーヒーのシミには応急処置が大切
- 2 時間がたつと落ちにくくなるコーヒーのシミ
- 3 2種類のコーヒーのシミ
- 4 コーヒーの染み抜きで必要なもの
- 5 コーヒーの染み抜きに使える石鹸一覧
- 6 コーヒーのシミを落としてみよう!【洋服やバックなどのファツションアイテム編】
- 7 コーヒーの染み抜き【日用品編】
- 8 【番外編】大切な本にコーヒーをこぼしてしまったときの対処法
- 9 職場や外出先でコーヒーをこぼしてしまったら!
- 10 時間の立ったシミを簡単に解決!マグカップを使った染み抜き
- 11 台所用の中性洗剤や酵素系漂白剤でシミを抜いてシャツなどの洋服は傷まないの?
- 12 どしてもコーヒーのシミが落ちない!そんな時には配クリーニングを利用しましょう
コーヒーのシミには応急処置が大切

休日にコーヒーを飲んでいるのであれば、落ち着いて処理もできますが、忙しい朝や職場でシミを作ってしまうと「まずい」とばかりに気持ちがあせってしまい、バタバタしている間に時間がなくなりそのまま放置してしまうことも多いでしょう。
コーヒーは水溶性の飲料ですので、水で比較的簡単に落とすことができます。まずは応急処置を行い、自宅に帰ったら本格的な染み抜きを行うのが一番安心。まずは焦らずに、素早く落とすことを考えましょう。
時間がたつと落ちにくくなるコーヒーのシミ

コーヒーは水に溶けるので、油性のシミと比較すると簡単に落とすことができます。ただ時間がたつことで、酸化が進みシミが落としにくくなりますので注意しましょう。
コーヒーがシミに変化するまで
こぼしてすぐに拭き取るのと、少々時間が経ってから拭き取るのではシミの広がり方や色にも変化があります。
簡単に落とせるとは言っても「早ければ早いほどにシミはキレイになる」のは常識ですが、どうしてシミが濃くなり落としにくくなるのか?を知っておけば応急処置をしたかしないかに差が出ることがわかります。
ベストなタイミングは「シミができたらすぐ落とす」こと、それができない状況に合わせてケアをすることも頭に入れておきたいものです。
コーヒーのシミは、「付着→吸着→粘着→染着」の順に染み込んで繊維の奥に入りこんでいきます。空気に触れることで「酸化」が始まりますので時間の経過と共に色がどんどん濃くなっていきます。酸化して染色状態になる前に、コーヒーのシミを取り去ることが大切ということです。
2種類のコーヒーのシミ
コーヒーには2種類のシミがあります。ブラックコーヒーのように、コーヒーのみでできたシミは水に溶けやすく落ちやすいのですが、ミルクや話題になったココナッツオイルを入れたコーヒーは油性のシミになりますので、落し方や使う洗剤も異なっていきます。
ブラックコーヒーのシミは水溶性
ブラックコーヒーの場合は水溶性のシミになりますので、ついてしまった直後であれば水だけできれいに落ちることもあります。
基本は台所洗剤(中性洗剤)を使えば、何事もなくキレイになりますが時間がたってしまうと台所洗剤では落とせなくなりますので注意しましょう。
台所洗剤では落ちなかった場合で、真っ白のシャツの場合には酵素系漂白剤を使うとシミを落とすことができます。
ミルクやオイルなどを混ぜたコーヒーは油溶性のシミ
ミルクやココナッツオイルなどをコーヒーに入れた場合、これらには牛乳成分の「タンパク質」「脂肪分」が含まれていますので水で落とすことはできません。慌てて水洗いをしてしまうと、水と油が混ざってしまいシミが広がるだけでなく汚れが凝固してしまい落ちなくなります。
時間がたつほどにシミが落ちにくくなりますので、素早い処置が必要です。基本的には酸素形漂白剤を使うときれいに落とすことができます。
柄物や色物のシャツなどにコーヒーのシミができた場合、「台所洗剤でいいか」とササっと応急処置をしてしまいがちですが、素材によっては繊維を痛めたり漂白効果で色落ちしてしまうことがあります。軽くティッシュなどでシミを移してから、目立たない場所でその洗剤で色落ちしまいかを確かめること。女性のブラウスの中には「シルク」などの、水洗いができないものがあります。なんでも落とせばいいというものではありませんので、素材によってはクリーニング店でシミ取りをお願いしましょう。
コーヒーの染み抜きで必要なもの
クリーニング店や染み抜き専門店では、専用の薬剤を使いますが一般家庭では手に入れることができませんので、普段使っているものを代用します。
シミの度合いによっては完全にシミが消えないこともありますが、できるだけ早くに落とすことで同様の効果を得ることができますので覚えておきましょう。
台所用の洗剤
台所用の液体洗剤は、どの家庭でも使われていますので特に染み抜き用に用意する必要はありません。台所用の洗剤を切らしてしまったなど、ない場合には洗濯用の洗剤も使えますが「無蛍光」の液体洗剤を使いましょう。粉末洗剤は使いにくいこともありますので必ず液体を用意します。
市販の液体酸素系漂白剤
プロのクリーニング店でも使っている酸素系漂白剤を用意します。塩素系、還元漂白剤は白の生地では使えますが色物などオールマイティーに使えるのは「酵素系漂白剤」です。洗濯洗剤用の酵素漂白剤として「ワイドハイター」がありますので、それを使うのがよいでしょう。
キッチンハイターやブリーチなどの塩素系、還元漂白剤な、白には使えますが繊維を傷めますのでおすすめはしません。洗濯洗剤用の酵素漂白剤は使わない家庭であれば、代用として「オキシドール」が使えます。
液体の「ワイドハイター」シリーズは、直接汚れやシミにつけてからお洗濯できますが、部分洗い用の洗剤といっしょに衣類に付けると、変色したり、素材を傷めることがありますので、避けてください。
汚れがひどい部分は、まず[アタック シュッと泡スプレー]などの部分洗い用洗剤を塗布してお洗濯してください。それでも食べこぼしなどのシミが残った場合は、[ワイドハイター]などの酸素系の漂白剤をつけてお洗濯することをおすすめします。
引用:花王
染み抜き道具
古くなった歯ブラシがあれば、とくに染み抜きブラシなどは必要はありませんし綿棒やガーゼなどがあれば、シミを移すのに使えますので便利です。
コーヒーの染み抜きに使える石鹸一覧
商品名 | 台所用中性洗剤 | 酵素系漂白剤 | オキシドール | 重曹 | セスキ |
---|---|---|---|---|---|
使える素材 | 綿・化繊など | 綿・化繊 | 綿・化繊 | 綿・化繊 | 綿・化繊(絨毯やカーペット) |
シミへの効果 | 水溶性・油性の軽いもの | 時間の経ったシミ | 時間の経ったシミ・油性のシミ(色物には不可) | 時間の経ったシミ・頑固なシミ | 時間の経ったシミ・頑固なシミ |
台所用中性洗剤
中性洗剤には、強い洗浄力はありませんが手肌や素材を傷めずに、軽い汚れだけを落とせるのが特徴です。酸性やアルカリ性の洗剤は洗浄力が高いので、シミは抜けても生地を傷める可能性が高くなります。水ではしっかり落とせないコーヒーのシミは、この中性洗剤で落とすことが
酵素系漂白剤
消毒用のオキシドールと同じ過酸化水素水が主成分ですので、安全性が高くシミに直接塗っても安心です。落ちにくいシミはつけ置きすることもできますが、色や素材を確認しながら5~10分程度にしておきます。色落ちが心配な場合は、水で薄めて使うなど凡庸性が高く染み抜きには非常に便利です。
オキシドール
タンパク質を分解する力があるので、ミルク入りコーヒーの染み抜きに便利です。酵素系漂白剤の代用にもなり、消毒薬として家庭に常備されていることも多いでしょう。ただし「水洗い」できないものには使えないことや、脱色効果が強いので色物には使えません。
重曹
100均でも簡単に手に入る重曹は、あらゆる汚れを落とす万能選手。頑固なシミや時間が経ってしまったシミには、酵素系漂白剤だけでは落ちにくいこともあります。重曹と酵素系漂白剤・中性洗剤を混ぜることで強力な染み抜き効果を発揮します。
「色素を壊す働きをする『液体の酸素系漂白剤』と、漂白効果を高める『重曹』、浮き出たシミの再付着を防ぐ『食器用中性洗剤』を混ぜ合わせると、すごい相乗効果を発揮します。そして、もっとも効率よく働くように、何度も研究して導き出したのが、『液体の酸素系漂白剤』小さじ3、『重曹』小さじ1、『食器用中性洗剤』3滴の“黄金比”。この比率で、シミの大きさに合わせて、分量を増やしてください。ただし、混ぜすぎると化学反応を起こして効果がなくなるので、かき混ぜるのは軽く5回ほどにしてください」
引用:livedoor news
セスキ
重曹よりもキレイにシミが落ちると話題のセスキは、水500mlの小さじ1のセスキを混ぜてスプレーにします。絨毯やカーペットなどの生活用品についたコーヒーのシミに効果的です。
コーヒーのシミを落としてみよう!【洋服やバックなどのファツションアイテム編】

コーヒーのシミが付きやすいのはシャツですが、ニットやジーンズ、ジャケットなどの衣類全般にシミがついてしまった時の対処法を紹介します。
無地のシャツにブラックコーヒーのシミがついた場合
コーヒーのシミがシャツについてしまうと非常に目立ちますので、手早くシミを落としてしまいたいものです。ブラックコーヒーのシミの場合、水だけで落せますので洗剤を使わずに綿棒やブラシでシミを落としましょう。
シミは繊維に入りこんでいますので、面から裏側に押し出すように落としていきます。シミのついた部分の裏側に、ガーゼやキッチンペーパーをおいてシミの部分を先ず水で濡らします。その部分をブラシや綿棒で叩いてシミを抜いていきます。
水だけでは落としにくい場合は中性洗剤を使います

今回はこちらの中性洗剤を使用しました。

そこに台所用の洗剤を直接ぬり、馴染ませていきます。綿棒やブラシで「トントン」と叩くようにすると洗剤がシミに馴染んでいきますので根気よく洗剤をシミに叩き込んでいきましょう。

この時に注意したいのは「こすらないこと」です。こすってしまうと、繊維が傷むだけでなくシミが広範囲に広がってしまいますので「こすらず叩く」ようにすること。
外側から内側に受けてシミを落とすようにすれば、広がらずにシミが下に移っていきます。
洗剤が足りないようなら、少し足したり水を少し加えるなどしてシミを浮かせて下から追い出すようにしましょう。
水ですすぐ・洗濯機で洗う
洗剤がまんべんなく繊維に広がったラ、シミがどんどん落ちていきます。そうなったら、挟んだガーゼなどを外して水で洗剤を洗い流していきます。
桶に水を張り、その中で軽くもむようにすると洗剤がキレイに落ちますし繊維を傷めることもありません。
シミがうまく落ちない場合、シミが薄くなるまで同じ工程を何回か繰り返してみてください。シミがほとんど落ちてしまったら、あとは洗濯機でいつものように洗い干すだけです。

洗濯が終わったらこの通り、真っ白になりました!
すすいでもシミが落ちない・ミルクを混ぜたコーヒーのシミの落とし方
時間が経ちすぎてしまうと、うまくシミが落ちない場合があります。また、コーヒーにミルクが入っている場合には、台所用の洗剤だけでは落ちないこともあるでしょう。
そんな時には、酵素系漂白剤を使いシミを落とします。
白いシャツであれば液体のシミができてから時間がたち、落とせないほどに定着したシミ汚れには「漂白剤」が使えます。『ワイドハイター』など、液体の酸素系漂白剤をシミ汚れの目立つ場所に原液のまま直接つけて、洗濯機で洗うだけととても簡単です。
食器用洗剤はシミを浮かせて剥がすのに対して、漂白剤は根本から色素を分解してくれます。食器用の洗剤を使うよりも多少繊維への負担は大きいですが、スッキリきれいに仕上がりますよ。
酸素系漂白剤を、原液のまま直接つけて洗濯機で洗うだけですが色物も場合には、目立たない場所で「色落ちしないのか」を一度確認しましょう。
「色物にも使える」酵素系漂白剤ですが、直接繊維に塗ることでまれに色が落ちてしまうこともあります。綿棒で目立たないところに少し塗ってドライヤーを当ててみると、脱色されるのかそうでないかがわかります。色が少しでも変化するようであれば、速やかに水で洗い流し脱色が広がらないようにします。

酵素系漂白剤を塗ってみると、少し泡が立つようになります。これをブラシで外側から内側に向けてブラシで馴染ませます。
あとは洗濯機でいつものように洗って乾かすだけ!

この通り、ミルク入りコーヒーのシミも真っ白に落ちました!
酵素系漂白剤を使えない場合には、クリーニングで染み抜きをお願いするのが一番賢い方法です。コーヒーのシミであることを伝えるときちんと処置してもらえますので安心ですよ。
ブラウスやカットソー
お洒落着と呼ばれるブラウスやカットソー、下着にコーヒーのシミができた場合。工程はシャツと同じで落していきますが、中性洗剤は直接衣類に着けるのではなくガーゼに一度洗剤をつけて叩くようにしてシミを落としていきます。
軽くたたいてシミを抜いたら、水で軽く洗剤を落としてください。酵素系漂白剤をつかう場合には、これも直接衣類に乗せるのではなく薄めたものをスプレーで部分的につけていきます。
その後は、たらいにぬるま湯をはり「お洒落着用の洗剤」を溶かしてつけ置きします。つけ置き時間は1~2時間以内にし、手早くだしたら洗濯機で「ドライ洗い」をすれば完了です。
ニットは縮みやすいので、つけ置きをせずに洗濯機の「ドライコース」で洗ったら形を整えて干しましょう。
シルクのブラウスや麻素材
女性のブラウスに多いシルクや麻ですが、基本的には洗剤は使わずに水だけで落としましょう。軽く水でシミの部分を濡らしたら、シミの部分をガーゼやハンカチで挟み込みます。
指で叩くようにしてシミをガーゼに移し、汚れたらきれいな面をまた挟んでを繰り返します。これは応急処置となりますので早めにクリーニングでシミを落としてもらいましょう。
スーツやジャケット
スーツやジャケットにコーヒーのシミができた場合、シルクと同じようにきれいなガーゼもしくはタオルを用意します。
コーヒーのシミの部分をテッシュなどで軽く押さえ一度水分を抑えます。タオル下に引いたら、シミの部分にスプレーで水を吹きかけ、うえからタオルを乗せて軽く叩きましょう。
タオルにシミが移ったら、きれいな面をまた敷いてを繰り返します。スプレーがないようなら、上のタオルを濡らして絞り代用しましょう。
これだけではシミが落ちなかった場合には、中性洗剤を使うこともできますが多くのスーツの場合洗濯機では洗えませんので速やかにクリーニングに出しましょう。
ジーンズ
多くの方がデイリーに着用するジーンズ。カフェに立ち寄ったときに「うっかりこぼしてしまった」経験もおありでしょう。ジーンズはザブザブ洗濯ができますので、比較的簡単にコーヒーのシミが落とせます。
しっかりした繊維ですので、まずは水でコーヒーを洗い流します。ミルク入りの場合には、洗わずにガーゼやタオルでコーヒーを吸い取ってから染み抜きしましょう。
水分を絞ったら、シミの部分の下にタオルを敷きましょう。中性洗剤をシミの部分に塗り、歯ブラシをつかって下にシミを移していきます。
タオルにコーヒーが移ったら、あとはいつものように洗濯機で洗うだけ。多少は残っても気にならない程度にはなりますので、しっかりとシミをタオルに移すことを忘れずに。
バック類
ブランドの高級バックや革製品は、専門のクリーニング店で染み抜きをお願いするのが1番ですが、キャンバスバックのようなコットン素きする事ができます。
基本のコーヒーの、水分をしっかりとタオルやガーゼで落としたら中性洗剤ではなくエタノールと酢を使いシミを落とします。
エタノールと酢は1:1で割り、小皿などに入れます。広範囲のシミはスプレーを使うと便利です。範囲が小さい場合には、歯ブラシを使ってガーゼやタオルで叩くように拭き取りましょう。
バックは、あらかじめ防水スプレーをかけておくと汚れがつきにく落としやすくなります。
コート
寒い季節でも日差しが暖かい時には、オープンテラスでコーヒーを飲んだり、寒さしのぎにコンビニコーヒーを買ってバス停で暖を取る事もあるでしょう。
歩きながらコーヒーを飲んだりすると、人にぶつかり身ごろにコーヒーがついてしまった!なんて経験もあるはず。ウールのコートや撥水加工のコートの場合、すぐにティッシュで吸い取れば問題なくキレイになります。シミをティッシュで摘むようにすると簡単に取れますので、擦らないようにしてください。
コーヒーのシミが広範囲の場合は、外側から内側に向けて水分を取るように畳んだティッシュで叩くようにします。
自宅に帰りシミが取れていない場合には、薄めた中性洗剤をブラシでシミにつけていきます。シミが取れたら、タオルを濡らして洗剤を叩いて落とし乾いたタオルでしっかりと水分を切ったら乾かしましょう。
自宅で洗濯可能なコートの場合、上記の方法でシミが抜けなかったら洗濯石鹸を使ってシミを抜いていきます。
- シミの部分を濡れタオルで濡らし、洗濯石鹸を歯ブラシで叩いてつけていきます。
- まんべんなく石鹸がシミについたら、1度軽く洗います。
- 酵素漂白剤と重曹を3:1に混ぜたものをシミに塗り込んで洗濯機で洗います。
コートは防水スプレーをかけておけば、軽い汚れは洗濯石鹸で落とせます。また、撥水加工などを施したものも定期的に防水スプレーでケアをすれば汚れやシミからコートを守る事もできますので、着たらブラシをかけて汚れを落としておきましょう。
靴やスニーカー
キャンバススニーカーは洗って染み抜きできますが、水洗いすると色落ちしたりゴムが変色しやすくなります。専用のクリーナーを使えば水洗いしなくても、汚れやシミを落とすことができますし、防水スプレーでこまめにケアをするとシミも付きにくなりケアも簡単です。
革靴の場合、安易に染み抜きすると革が傷んだり変色するので、専門のクリーニングに任せるのが妥当でしょう。
コーヒーの染み抜き【日用品編】

子供がいる家庭などでは、子供が走り回ったり・慌てて立ち上がったことでカップを倒したり落としてシミができてしまうことがよくあります。そんな時も慌てなくても大丈夫。簡単にコーヒーのシミを落とすことはできますので落ち着いて処理しましょう。
カーペットや絨毯
まずはこぼれたコーヒーをティッシュやキッチンペーパー・新聞を使って拭き取ります。こすらずに抑えるようにすればキレイにコーヒーが落とせます。
タオルか雑巾があれば水でを濡らし、よく絞ったものに洗剤を垂らしてよくなじませましょう。もむようにすると洗剤がなじみ易くなります。
シミの上から洗剤のついたところを使い叩くようにしていきます。こすってしまうと絨毯やカーペットがけば立ちますので叩くように念入りに行います。
汚れたタオルは一度洗い、叩いて落とすを繰り返します。何回か繰り返していくとシミがどんどん落ちていきますので、時間をかけて拭き取りましょう。
濡れた部分を今度は乾いたタオルで水分を取っていきます。汚れたら、きれいな面を使い水気がなくなったらドライヤーで乾かしましょう。丸洗いできるカーペットであれば洗濯機に入れて洗ってください。
シーツ
ティッシュなどでシミを軽くつまんでとります。ウエットティッシュがあれば、乾いたものよりもキレイになりますので、もむようにして落としていきます。ミルク入りの場合には、乾いたティッシュで水分を取り除くようにします。一旦乾燥させたら、シミの部分に酸素系漂白剤を塗って1分程度放置し、その後は洗濯機で丸洗いしましょう。
布団やマットレス
丸洗いできる布団の場合、シーツの染み抜きと同じ方法でシミを落としていきますが、低反発用マットレスのように「洗濯できない」場合には濡らさないことが条件です。濡らしてしまうと、奥まで水分が入りこみ「カビの原因」になってしまいますので、染み抜きには細心の注意が必要になります。
マットレスや布団などの丸洗いできないものは、中性洗剤を水で薄めそれをタオルに含ませて使います。しっかりと絞ったた、そのタオルにシミを移すように叩いていきましょう。
これを何度か繰り返したら、きれいなタオルを水で濡らし、しっかりと洗剤を落としておきます。最後は乾いたタオルで水分をしっかりと切りましょう
乾いたタオルで水分をしっかりと吸い取ったら、日陰で風通しの良いところで乾かします。布団やマットレスの染み抜きは、お天気がよく布団が乾きやすい日に行うこと。
中途半端に乾かしてしまうと、カビが繁殖しやすいのでしっかり乾かすことができる天気の日に行ってください。
壁にコーヒーのシミがついてしまったら
コーヒーをこぼした時に、勢い余って壁にコーヒーが飛んでしまった!白い壁などの明るい壁に点々としたシミができると目立ちます。そんな時も焦らずに落ち着いてシミを取っていきましょう。
ブラックコーヒーの場合
壁についたブラックコーヒーのシミは乾いていれば、消しゴムでこすれば落とせます。濡れている時にこすると広がりますので、完全に乾いてから消しゴムを使ってみましょう。消しゴムで落ちなかった場合には、台所用中性洗剤を使い落としていきます。
薄いシミの場合、水で溶かしてブラシや綿棒で叩くようにして塗っていきます。シミに洗剤がいきわたったら、ラップを張って10分程度放置してください。
洗剤がしっかり浸透したら、ラップを外して歯ブラシでこすります。壁紙の凹凸に合わせて色んな角度からこすったら水で濡らしたタオルで拭いて終わりです。
ミルク入りコーヒーの場合
油性の汚れなのですが100均で購入できるメラミンスポンジを使えば比較的簡単に落ちますので試してみましょう。
時間がたって気付いた場合には、メラミンスポンジでは落とせないこともありますので除光液を綿棒に含ませて叩くようにしてみます。これで頑固なシミもスッキリ落ちますので試してみましょう。
ソファや椅子
ソファや椅子は素材により染み抜き方法が異なります。布や合皮は中性洗剤を使い、革はクリーナーで落とします。
合皮のソファ
合皮の場合、コーヒーがシミになることは比較的少ないので、コーヒーをこぼしたらすぐに切ったらキッキンペーパーで拭き取りましょう。乾いてシミが残るようなら、中性洗剤を含ませたタオルで叩くようにシミを抜いていきます。
乾いたらシミを抜くを繰り返すと、キレイにシミが落とせます。濡れたままにすると、水シミができますのでしっかりと水分を取りましょう。
布のソファ
合皮と同じように中性洗剤を溶かした液体をタオルに染み込ませ、シミを叩くようにしていきます。汚れたらタオルを洗らい、タオルにコーヒーが移らなくなるまで繰り返します。シミが取れたら乾いたらタオルで水分をしっかりとりドライヤーで乾かします。
革のソファ
シミをタオルやキッキンペーパーで吸い取ったら、革専用のクリーナーを使いシミを落とします。水分が付くとひび割れしたり、変色しますので絶対に水拭きしないようにしましょう。
【番外編】大切な本にコーヒーをこぼしてしまったときの対処法
のんびりとコーヒーを飲みながら読書をしているときに、うっかりとコーヒーのシミができてしまった…筆者もよくやりますがお気に入りの本にシミができるとショックです。
そんな時も台所用の洗剤でシミを落とせますのでやってみましょう。ただ、水を含んでしまうのでシミは落とせても紙にシワがよってしまうのはご了承ください。
用意するもの
- キッチン用漂白剤
- 習字の半紙など薄くてシミが吸着しやすいもの
- 割りばし
- 綿棒
- コットン、ガーゼ、ティッシュなど
テッシュや半紙など、シミが移りやすい薄い紙で水分を取ります。この時に挟むようにすると、次のページに色移りしません。
ティッシュにキッチン用の漂白剤を軽く染み込ませていきます。そのテッシュを割りばしで挟んで、軽くシミを叩いていきます。あまり染み込ませてしまうと、紙が破れますので少しずつ行いましょう。範囲が狭い場合には、綿棒でもokです。
キレイになったら、乾いたテッシュや半紙で漂白剤を抑えて完成です。漂白剤はできるだけ薄めて使わないと文字が消えてしまいますので気を付けてください。
職場や外出先でコーヒーをこぼしてしまったら!
自宅であれば、簡単な応急処置を行えますが外出先や職場でコーヒーをこぼしてしまった場合には、「ティッシュで押さえるだけしかできない」こともあります。
コーヒーをこぼした場所にもよって「これから打ち合わせなのに」「お客様と対峙するのにシミができたシャツでは困る」など、仕事に支障がでることもあります。
コーヒーをこぼしたなんて恥ずかしくて上司や同僚に言えない気持ちもわかりますが、ビジネスマナーとして周囲に不快感をあたえるようなシミができた場合には、きちんと伝えて簡単な処置を行うのも大人のマナーです。
コーヒーだけなら、水で落してハンカチでしっかり水をきり乾かすこと。ミルクの入った汚れの場合には、化粧室にある手洗い用のせっけんや、給湯室の中性洗剤などを水で薄めて、ハンカチで軽くたたいてシミを薄くしましょう。
コーヒーのシミが気になるなら携帯シミ取りがおすすめ
注意していてもコーヒーのシミを良く作ってしまう方は、外出先や職場でさっと使えるシミ取りグッズを携帯しましょう。
ペンタイプのものなら机やカバンに忍ばせておけばいいですし、コンパクトで場所も取りません。シミができたところに液体を乗せて、下にハンカチなどを敷いて叩くだけ。応急処置に面倒なことをする時間がない場合には、このようなものを用意しておくと便利です。
時間の立ったシミを簡単に解決!マグカップを使った染み抜き
タオルやガーゼを使うと、今度は洗濯ものが増えてしまうので面倒に感じることもあるでしょう。また時間の経ってしまったシミは、中性洗剤でも酵素系漂白剤を使っても落ちなかった…とガッカリすることも。
マグカップを使ったシミ抜きは、コーヒーだけでなく紅茶やケチャップ・ワインなどのシミにも効果的な方法です。マグカップに熱いお湯があれば、ガーゼやタオルを使わなくてもブラシだけでシミが落とせます。
「マグカップシミ抜き」はおうちにあるものを使って、誰でもできるシミ抜きテクニックです。クリーニングの現場で実際に使われているプロの技を、リネットがおうちでも簡単に使える技にしているので原理はプロと同じ。
おうちにあるものとは、「お湯」です。普段のシミ抜きに使う漂白剤に加えてお湯の蒸気を使うことで、漂白剤の効果がアップするので、さらにシミが落ちやすくなります。実は漂白剤をつけて、蒸気の熱を加えてシミ抜きするという方法は、プロも同じような方法を使っているんです。引用:リネットMagazine
台所用の中性洗剤や酵素系漂白剤でシミを抜いてシャツなどの洋服は傷まないの?
お皿の油汚れをスッキリ落とせる台所用洗剤には「中性」と「弱アルカリ性」のものがあります。
実は「キュキュット」や「チャーミーマジカ」は中性ですが「ジョイ」は弱アルカリ性の洗剤ですので、使うときには裏面に「中性」と表示されているかをチェックしてください。

おしゃれ着洗いの洗剤「エマール」や「アクロン」なども中性の洗濯せっけんで、手肌に刺激を与えないのが特徴です。

「弱アルカリ性」の洗剤は、油汚れには強いのですが洗浄力が強いので、肌の弱い方には少々強く感じるように、衣類にも負担をかけますので「中性洗剤」を使うようにしましょう。
どしてもコーヒーのシミが落ちない!そんな時には配クリーニングを利用しましょう
自分で染み抜きをしたけれどうまく落ちなかった。面倒だしやっぱりプロにまさせた方がいいんじゃないか?そう思ったら便利な宅配クリーニングサービスを利用しましょう。通常のクリーニング店では、染み抜きは別料金となっていますが「染み抜きサービス無料」の宅配クリーニングも何店舗かあります。
送料無料で自宅まで集荷・配達までしてもらえますし、シーズンオフな商品を預けておけるなど色んなサービスが満載。染み抜きまで責任を持って行ってくれる宅配クリーニングサービスは、忙しい主婦だけでなく一人暮らしのサラリーマンにもおすすめです。
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