秋から春まで、ダウンジャケットよりも長い期間お洒落に着こなすことができるダウンジャケット。気温によっては真夏以外に着用することもできますし、アウトドアでも活躍しますのでクリーニングに出しそびれてしまい、汚れたままに1年を過ごすことになる方もいるようです。
基本的にダウンは「水洗い」ができますので、クリーニングならウエットクリーニング、自宅で洗濯する場合には「手洗い」が好ましいです。
ダウンジャケットやコートはクリーニングに出すけれど、ダウンベストは自分で洗濯している方も多く「いざクリーニングに出す」となるとどうしょうか?と迷うのではないでしょうか。
ここでは「ダウンベストはいつからいつまで着用出来るのか」「ダウンベストのクリーニングに出すタイミング」「クリーニングの相場」「仕上がり日数」「クリーニングに出すときの注意点」「付けたいオプション加工」「自宅で洗濯する方法」「デイリーケア」の順に紹介します。
クリーニングに出したい方は勿論ですが、頻繁に着用する場合の洗濯方法まで詳しく解説しまうので最後まで読んで参考にしてください。
目次
ダウンベストはいつからいつまで着用出来る?
近年の温暖化の影響からか、ダウンジャケットを着用するのは本格的な寒さが厳しくなる11月から2月で、ちょっとした寒さならダウンベストをアウターと重ね着している方も増えています。
袖がない分、動きやすく体温調節がしやすいことや「インナーダウン」として薄くてコンパクトなダウンベストが販売されていることもダウンベストを着用する方が増えている理由のようです。
秋は9月から春は4月まで色んなコーデに活躍します
ダウンジャケットは真冬のお洒落として着用するのに対して、ダウンベストはコーデ次第で秋、冬、春の3シーズンに着回しができます。
9月からはネルシャツやパーカー、スエットにワンピース、冬になればニットやデニムジャケット、薄いものはコートのインナーダウンとしても活躍し、春はカットソーやロングスリーブのTシャツとマルチにお洒落が楽しめます。
スタイリングの幅が広がり自由なお洒落が楽しめます
ダウンジャケットを着ると、視線はダウンジャケットに集まりコーデがワンパターンになりがちですが、ダウンベストはインするものでカジュアルスタイルもビジネススタイルもマッチさせられる凡庸性があります。
海外ではジャケットやスーツにダウンベストをコーデしてお洒落を楽しんでいる方も多く参考になります。
最近は、細身のシルエットでタウンユースしやすいデザイン・カラーが多くスタイリッシュになりやすいのも魅力です。
アウトドアではオールシーズン使えます
山登りやキャンプなど、アウトドア派にはダウンジャケットよりも馴染みのあるダウンベスト。体温調節がしやすいことからも、オールシーズンダウンベストは着用することができますので大活躍します。
ダウンジャケットもスタイリッシュなデザインが多くなりましたが、袖がない分「軽くて使いやすい」事から秋冬のお洒落の中心になっています。ユニクロのウルトラライトダウンベストは、自宅でくつろいでいる時にも着用出来るスマートなデザインですし、ダウンジャケットよりも値段が安いものが多く使いやすくなっています。
ダウンベストはどのタイミングでクリーニングに出せばいいの?
長いシーズン着回しができるダウンベストは、クリーニングに出すタイミングが難しいです。夏になれば着ることがなくなりますので、秋になるまでには1回はクリーニングに出すべき。
着用頻度やシーズンを考えると、ダウンジャケットよりも回数は多めにクリーニングに出したいので寒さが本格的になる前に1回、春が近づいてきたら1回の計3回はクリーニングで清潔にしましょう。
ダウンジャケットよりもダウンベストの方が、袖がない分洗濯しやすく乾かしやすいメリットもあります。ダウンベストはアウトドアで着用できる丈夫な素材も多いので、ナイロン系であれば自宅で洗濯にチャレンジしても良いでしょう。ウールや絹などの特殊な素材のものは、縮みや型崩れがおこることもありますので信頼できるクリーニングにお任せするのが一番です。
ダウンベストのクリーニング料金相場
クリーニング店 | リネット | ネクシー | リナビス | カジタク |
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料金 | 2,280円~/デラックス仕上げ 2,980円~ | 2,000円/会員価格 1,700円 | パック料金制 5点 7,800円/10点 10,800円/20点 18,800円(1点あたり 980円~) | パック料金制 5点 4,980円/8点 7,200円(1点あたり 約900円~) |
大手の宅配クリーニングを比較したところ、ダウンジャケットよりもダウンベストは少々クリーニング代金が安くなっていますが2,000円~2,500円(オプション加工なし)でオプション加工をつけると2,500円~3,000円が料金の相場になります。
パック料金制の場合、まとめることで1点あたりの料金を安くすることができますのでお得感があります。着用シーズンが長くなることを考えると、ダウンベストは「他の衣料品とまとめると安くなる」ので、上手にタイミングをつかんで出せば高額な料金を払わなくても清潔な状態をキープできます。
ダウンベストの仕上がり日数
リネット | 約5日 | ネクシー | 5日間 | リナビス | 約1週間 | カジタク | 約1週間 |
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着回し易いダウンベストは、クリーニングに出したらできるだけ早くに手元に届けて欲しいものです。
乾燥に時間がかかりますので、約1週間程度は返却までに時間がかかると覚えておきましょう。
ダウンベストをクリーニングに出す時の注意点
ダウンベストをクリーニングに出す前に、汚れや傷みのチェックをしてきましょう。ダウンが表面から飛び出していないのか、目立った汚れがあるのであればクリーニング業者にその旨を伝えておいた方が安心です。
また洗濯表示がついているのか、クリーニング表示があるかも確認し適したクリーニング業者選びをすることも忘れずに。
汚れや傷みがないか
汚れはクリーニングで落としてもらえますが、ダウンベストは基本はウェットクリーニング(水洗い)ですので油汚れなどは落ちにくいです。油汚れがある場合には、それに対応してくれるクリーニング業者を選びます。
ダウンベストからダウンが飛び出しているようなものは、クリーニング業者に「クリーニングできるのか」電話やメールで問い合わせておくと安心できます。
洗濯表示の確認
ダウンベストはクリーニングマークがついているものですから特に問題はありませんが、ラベルを外してしまったものや表示が消えていたりすると受けてもらえないこともあります。このようなものに関しても、問合せしてからクリーニングに出しましょう。
ダウンベストにつけたいオプション加工
アウターとして長く着用できるダウンジャケットは、クリーニングに出したら適したオプション加工をつけて来シーズンも活躍してもらいましょう。とくに雨風に負けないような撥水加工は必須です。
撥水加工
撥水加工(超撥水加工)は雨や雪などの水に強いだけでなく、食事の食べこぼしによるシミの予防効果もあります。
ナイロン系のダウンベストには、撥水加工はおすすめです。デニム素材やウール素材のものにはつけることができませんので注意しましょう。
消臭・抗菌加工
食事のニオイやタバコのニオイは表面だけでなく、中のダウンにまで染み込んでしまうと消臭スプレーでは消えることがなく酷いニオイになってしまいます。
ダウンは水鳥の羽ですから、水に濡れたまま放置したりすると動物特有の臭いが発生します。これに汗のにおいが染みついてしまうと、かなりの悪臭になってしまいクリーニングでも落ちなくなります。
そうならないように、適度なクリーニングでしっかり洗濯してもらい且つ「消臭・抗菌加工」で余分なニオイの元を断ち切っておきましょう。
防虫加工
ダウンベストの中綿はポリエステル綿やコットン綿の場合には、特に必要ないものですがグースやダウンが中綿に使われているダウンベストは防虫加工をして収納時の虫よけにしておくとより安心です。
ダウンベストは自宅で洗濯してもいい?
ダウンは「水洗い」できるものが多いので、クリーニング店でもウェットクリーニングという水洗い方法で洗濯します。
クリーニング店ならではの洗い方や、洗剤・乾燥の仕方があり、自宅で洗濯するよりも安心できることや仕上がりの良さからも「クリーニングの方がおすすめ」です。
ですが日常的に着用するインナーダウンベストや、子供のダウンベストなどは汚れやすいので、その都度クリーニングに出すとクリーニング代金もバカになりません。
シームレスダウンベストなどはクリーニング店ではクリーニングしてもらえない場合が多いので、自宅での洗濯方法も覚えておくと便利です。
ダウンベストを手洗いする方法

ダウンベストを洗う前に洗濯表示を必ず確認します。シームレスダウンベストや縫製が甘いもの、すでにダウンが生地から抜けてきているものは必ず手洗いをしましょう。
洗濯機マークがついているものは洗濯機でも洗えますが、手洗いよりも手間がかかることだけは覚えておきます。
用意するもの
- スポンジ
- おしゃれ着用中性洗剤
- 固形石鹸
- 洗面器やタライ
おしゃれ着洗剤を使って洗濯しよう!おすすめのおしゃれ着洗剤ベスト10選
部分的な汚れは先に落としておきます
いきなり水につけてしまうよりも、一番汚れが酷い部分から洗濯することでダウンベストを無駄に傷めることがありません。
襟は首からの皮脂汚れがつきやすい場所で、黒ずんだように汚れが目立ちます。またポケット部分は手の出し入れが多く汚れやすいですし、ファスナーやボタン部分や衣類と擦れる腕回りや裾も汚れやすいので先に確認しましょう。
先ずは汚れが気になる部分はスポンジで軽く濡らします。そこに固形石鹸を塗ってスポンジで軽くこすっていきます。
先に水をつけることで力も入れずに汚れを落すことができ、無駄にダウンベストに力を入れずに洗濯できます。
特に目立った汚れが気にならない場合には、洗面器におしゃれ着用中性洗剤を溶かして押し洗いします。全体的な汚れなら、これでも十分落すことができますので「汚れの度合い」で洗濯方法を変えてみましょう。
全体的な汚れを落しまします
中性洗剤を水で溶かしておき、スポンジに含ませたら撫でるようにして汚れを落としていきます。表面だけでなく、裏もしっかりと洗いましょう。
洗剤をしっかりすすぎます
洗面器に水を張ってすすぐ方法もありますが、ダウンベストはボリュームがあるので浴槽のシャワーを使うと簡単です。
脱水は洗濯機を使います
ボタンやファスナーはしっかりしめて、ダウンベストを畳んだら洗濯機に入れて脱水します。1分×3回で3分で終わらせます。デリケートなダウンは一気に脱水せずに、短時間を分けるのがポイント。
形を整えて乾燥させます
ファスナーやボタンなどは外して風がダウンベストに入りやすいようにしてハンガーにかけます。形をしっかり整えることで、ダウンの片寄りをなくしてニオイを予防することができます。
乾燥機でふんわり仕上げ
乾燥機は「低温」設定ができるのであれば、洗濯機の乾燥機を使っても構いません。コインランドリーで乾かす場合も、必ず温度設定ができる乾燥機を選びましょう。
乾燥機をかけることで、ダウンの膨らみがもどりふんわりしたダウンベストがよみがえります。
ユニクロのウルトラダウンベストは、リーズナブルな価格で暖かく使いやすいことからも毎年人気の商品です。洗濯表示には「洗濯機不可」「ウェットクリーニング」とありますが、クリーニングに出すほどでもないと思っている方も多いようです。上記の方法でダウンベストを洗濯すれば、見違えるようにキレイになりますのでお試しあれ!
洗濯機でダウンベストを洗う方法
ダウンベストの表面はナイロン系なので丈夫なイメージがありますが、洗濯機の遠心力で傷んでしまうこともありますので強くはおすすめしません。
ですが「手洗いは面倒」「洗濯機で洗える表示がある」場合には、チャレンジしてみましょう。まずは気になる汚れは先に落としておき、それから洗濯機を使っていきます。
ダウンベストを洗濯ネットに入れる
ダウンベストは水を含むと浮いてきますので、生地が引っかかったりキレイに洗濯できなかったりすることがあります。トラブル防止のためにも、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗いましょう。
ただ洗濯ネットに入れたから、ダウンベストが浮き上がらないわけではありません。重しとなるものが必要になるので、バスタオルに包んで「サイズの合う洗濯ネット」に入れること。
バスタオルを巻きつけることで、ダウンベストの浮き上がりを防止できます。
洗濯ネットはどんな風に使うと効果がある?正しい使い方や選び方【すべての疑問に答えます】
おしゃれ着用中性洗剤と手洗いコースで洗う
どんなに汚れがひどい、白いものであっても洗剤は「おしゃれ着用中性洗剤」を使います。通常コースではダウンベストにかかる力が強く、生地が裂けたり破れる恐れもありますので必ず手洗いコースを選びましょう。
脱水は短時間
手洗い方法と同じで、脱水は1分を3回に分けて行います。ダウンジャケットの中の羽毛が片寄らないようにするためですから、守ってください。
形を整えて干したら乾燥機でふんわり
脱水後には、形を整えて風通しの良い場所で乾かします。乾いたた「低温」の乾燥機で乾かしダウンをふっくらとさせましょう。
縫い目がないシームレスダウンベストの場合、洗濯機を使ったり乾燥機をかけることで縫い目が避けたり取れてしまうことがあります。シームレスダウンベストは手洗いしたら自然乾燥でしっかり乾かすこと。ボリュームが出ないと思ったら、手で挟んで叩くとふんわり感が戻ります。
ダウンベストのデイリーケア
デイリー使いがしやすいダウンベストは、着用したまま飲食することも多いので脱いでしまうダウンジャケットよりも汚れやすくなります。
特にベージュやライトグレーなど「明るいカラー」のダウンベストは、くすむとだらしなく見えてしまいますので要注意。
毎日のケアに加えて「汚れが目立ってくる前」にひと手間かけておけば、シーズン中に何度も洗濯したりクリーニングに出すこともありません。
お手入れ次第で、お気に入りのダウンベストを長持ちさせることができますので、最低でも週に1回は全体をチェックしておきましょう。
雨や雪に濡れたらしっかり乾燥
タオルで軽く拭きとったら、自然乾燥させましょう。雨や雪で湿めった状態で放置しておくとカビやニオイの原因になります。すぐに拭いて乾かせばニオイがすることもありませんので、手早いケアが大切です。
羽が出た時には無理に抜かない
長く使っていると羽が抜けてくることはよくあります。一度抜いてしまうと目には見えなくても穴があいてしまい、どんどん羽が抜けていきますのでやめてください。ダウンを左右上下に軽く引っ張りつまんで中にいれましょう。
1日着たら風通しの良い場所で乾かしておく
天気が良くて雨や雪に濡れなくても、汗は書いていますのでダウンベストには水分が残っています。必ずハンガーにかけて風通しの良い場所で乾かし、クローゼットには収納せずにフックなどにかけておきます。
除菌や防臭スプレーはシミの原因になりますので使わずに乾かしましょう。汗や皮脂のニオイ、食事やタバコのニオイが気になるようになったら、中性洗剤を水で溶かしたもので拭き取って乾かせばすぐに消えます。
くすみが気になったら中性洗剤を使って全体をふき取りましょう
ホコリや外気でダウンベストも知れずに汚れが蓄積されていますので、週に1回は全体的な汚れをサッと落としておきます。
おしゃれ着用中性洗剤を水で溶かしたら、タオルを入れて固くしぼります。全体を撫でるようにしてサッと拭き取りましょう。ちょっとした汚れは叩くようにしておけば、綺麗に落ちます。
表と裏をしっかり拭いたら、新しいタオルを水で濡らして固くしぼったら拭き取って後は風通しの良い場所で乾かします。
食事のニオイなどが気になった時にも、消臭スプレーするよりも効果がありシミにもならないのでおすすめです。
部分的な汚れは中性洗剤で落とします
1週間も着用すれば、襟の部分がくすんできたり黒ずんできます。皮脂汚れや汗シミですからピンポイントで落としておきます。
スポンジを湿らせたら、おしゃれ着用中性洗剤を少しつけて汚れを叩くようにして落します。食器用の洗剤でも代用できますので、使いやすいで落とします。
汚れが落ちたら、キレイなスポンジかタオルを軽く濡らして洗剤をしっかり落としていきます。何回か繰り返したら、乾いたタオルで水分を切って風通しの良い場所で乾かしましょう。
ファンデーションや口紅などのメイク汚れもこの方法で落とせますが、時間がたったものはなかなか難しいです。中性洗剤の代わりに固形石鹸を使えば、酷い汚れも落ちやすくなりますし、それでもだめならクレンジングオイルを使うとキレイになります。シミに効果的な「酵素系漂白剤」はナイロン系のダウンベストには使えませんので注意しましょう。
シーズンオフにはクリーニング
水洗いできるものは自宅で洗濯もできますが、目に見えない汚れを残したまま収納してしまうとカビや虫食い・ニオイなどのトラブルが発生します。
シーズン中にひどい汚れがついた時には、水洗いできれば自宅で洗濯も良いですが「収納前」にはプロのクリーニングがおすすめです。
アウターとしてシーズン長く使えるものだけでなく、コートのインナーとして春先から初夏まで活躍するものまで色んなダウンベストがあります。
使いたい時に万全な状態で使えるように、シーズンオフにはクリーニングで完璧な状態にしておきましょう。
表面から食事やタバコのニオイがする場合には「拭き取りケア」をして乾かすとスッキリとするのですが、雨や雪に濡れたまま長時間放置したりすると、中のダウンやグースに雑菌が繁殖し悪臭を放つことがあります。こうなると家庭でケアをしたり洗濯したぐらいではニオイは消えません。手ごわい汚れやニオイは、洗濯のプロにお任せしてスッキリさせ、来シーズンも活躍させましょう。
まとめ
お気に入りのダウンベストはクリーニングできれいにできるだけでなく、撥水加工や防虫・防カビ加工、消臭加工など自宅の洗濯ではできないオプションをつけることもできます。
自宅での保管が面倒だったり、虫食いリスクを軽減するのであれば便利な「保管付きサービス」を利用するなど、もっと豊かなライフスタイルにするための宅配クリーニングを選んでみてはいかがでしょうか。
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