気温が低くなると恋しくなるのが電気毛布です。ひんやりした布団も電気毛布があるだけで、ホカホカして気持ちがいいもの。多くが「洗える」表示があるので、一度購入すれば買い替える必要もなくなりました。
クリーニングでは概ね「電気毛布のクリーニングはお断り」とされていますので、自宅で洗濯することになります。
コントローラーを外したりしなくてはいけないので、通常の毛布のように簡単に洗濯できるものではありませんが、シーズンになったら気持ちよく洗濯するためにも正しい洗濯方法を学んでおきましょう。
ここでは電気毛布の洗濯方法や注意したいこと、使用中のメンテナンスについて解説します。
目次
電気毛布が洗濯できるかはタグをチェック!
電気毛布を購入する折には「洗濯できる」と箱や説明書に記載されているかを必ずチェックしましょう。購入したものも、洗濯前に「洗濯表示が水洗い及び洗濯機可能マーク」があるかもしっかりチェックしておきます。
最近の電気毛布は多くのメーカーのものが洗濯可能になっていますが、中古で購入する場合には注意が必要です。旧式タイプの電気毛布の中には「洗濯不可」の表示があるものもありますので、「洗える」先入観は捨てて必ず洗濯表示を確認してください。
電気毛布を洗濯するタイミング
気軽に使える電気毛布ですが、毎日使いたいものですから「洗濯のタイミング」がわからないと困ります。シーズン中にも洗濯した方がいいのか、使用が終わったシーズンオフの洗濯だけで良いのか迷ってしまうこともあります。
布団に敷いて使かうものや、ひざ掛けタイプ、一畳ほどのサイズでリラックスするときに部屋に敷いて使うものなど、電気毛布も色んなデザインのものが増えてきました。日常的に使うものは汚れやすいので、洗濯する頻度も多くなりますので用途に合わせて洗濯回数は変わってきます。
シーズン始めとシーズンオフには洗濯すべし
シーズンオフに洗濯をして防虫剤を入れて保管すればシーズン始めにすぐ取り出せると思っている方もいるようですが、毛布は洗濯して保管していても目には見えない虫がついていることがあります。
防虫剤や除湿剤を用意して押入れに毛布や布団と一緒に収納する方もいますが、近年の温暖化の影響からも押入れの中の温度も上がっていますのでダニの繁殖やハウスダストの危険性が高まっています。
虫がつかないようにシーズンオフに洗濯するのは当然ですが、シーズン前に電気毛布を用意するのであればもう一度洗濯をしてハウスダストをしっかり洗い流しておきましょう。できれば先に電気毛布のダニ退治機能を利用して完全にダニを死滅させてから、掃除機を使って吸い取り洗濯が好ましいです。
ひざ掛けタイプなど長時間使用するものは定期的な洗濯がおすすめ
ひざ掛けや肩掛けとしても使える電気毛布の場合には、カバーなどの取り付けができません。このようなタイプは、コーヒーや紅茶などをこぼしてしまったりシミや汚れが付きやすくなっています。
コードのないものは職場でも利用することができるので非常に便利ですが、その分汚れやすくなりますので週に1回の洗濯をおすすめします。
ドラム式の洗濯機やコインランドリーでは電気毛布は洗濯できない
節水や省スペースなことから家庭の洗濯機もドラム式を使うようになりました。コインランドリーも多くがドラム式の洗濯機になっているのですが、電気毛布はドラム式の洗濯機では洗うことはできません。
ドラム式はその名の通り「叩くように洗う」ことで汚れが落としやすいメリットがあります。ですがコネクターのついた電気毛布はネットに入れて洗濯したとしても破損してしまう可能性が非常に高いです。それだけでなく、電線がきれたりよじれることによって故障したり火事を起こす原因にもなります。
非常に危険な行為ですので、自宅の洗濯機がドラム式であれば手洗いで電気毛布を洗濯しましょう。
電気毛布を洗濯してみよう!
電気毛布は、手洗いか洗濯機を使ってきれいに洗いましょう。いくつかの注意点がありますので、洗濯後にちゃんと使えるように正しい洗濯方法をチェックしてください。
電気毛布を洗う準備をしましょう
電気毛布を洗う前に、必ずコントローラーと電源プラグを外しておきます。これらは乾燥後に装着しますので、片付けておきましょう。
電気毛布はコネクターの受け口を内側に入れるようにして畳みます。洗濯機で洗う場合には、畳んだ大きさに合うサイズの洗濯ネットを用意していれます。手洗いする場合には、このまま洗面器や浴槽で洗えばOKです。
洗濯機で洗ってみましょう
洗濯機はドラム式以外のものを使います。毛布洗い・手洗い・ドライコースなどがある洗濯機なら、ネットを使って洗濯が可能です。この時に、洗濯ネットのファスナー部分がうえになるようにして摩擦が起きないように注意します。
洗濯ネットごと洗濯機に置いたら、おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)と柔軟剤をセットして毛布洗いコースで洗濯します。毛布洗いコースがない洗濯機は「ドライコース」を選んでください。脱水もネットに入れた状態で行い、手早く1分程度で取り出したら風通しのよう場所で影干し。
本体だけでなく、コネクター部分に水が残っていないのかもしっかりチェックすること。完全に乾燥したらコントローラーと電源プラグをセットします。
手洗いでやさしく洗濯してみましょう
「洗濯機は不安」と思うのであれば、洗面器や浴槽などを使って洗濯を始めます。手洗いではネットは必要なしで、コネクター部分が内側に入っているかを確認したら洗面器に水を張っておしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を溶かし洗濯液を作ります。
電気毛布をやさしく液剤につけたら押し洗いして汚れを落としましょう。水が酷く濁っていたり、汚れがなかなか落ちない場合には二度洗いをおすすめします。
すすぎが終わったら柔軟剤を入れてさらにすすぎ、コネクター部分に洗剤や柔軟剤が残らないようにしっかりチェックすること。
脱水は洗濯機も使えますが、必ず洗濯ネットに入れて1分程度脱水しましょう。その後は、日陰で風通しの良い場所でしっかりと乾かしコントローラーなどを装着してください。
電気毛布のダニ退治をマスターしましょう

アレルギーの原因にもなるハウスダストは、布団だけでなく電気毛布にも付着しています。ある程度の熱でダニは死滅しますが、しぶといダニは死骸をエサにして電気毛布の中で繁殖しはじめます。電気毛布に「ダニ退治機能」が付いているのは、ダニは熱に弱いためにダニ退治機能を30分程度行うことで生きているダニを死滅させることができるからです。
温度を上げることで死滅させることはできますが、死骸やフンは電気毛布に残り続けます。アレルギーの原因は生きているダニではなく、主にフンや死骸ですからダニ退治機能を使ったら掃除機でしっかりと吸い取ってから洗濯するのがベスト。
冬場は天気も悪いので洗濯しても1日で乾くことはありません。カバーなどを利用すれば、目立った汚れもつかないので、シーズンオフまで「ダニ退治機能」と掃除機だけのケアで済ます方も少なくはありません。
そこで気になるのは「ダニ退治機能」を使ったメンテナンス方法です。電気毛布を引いてダニ退治機能を使って掃除機…というスタイルが多いとは思いますが、これでは本当の意味でダニを退治できていません。効果的にダニを死滅させて、掃除機で吸い取る方法を紹介します。
ダニ退治は約3~4時間必要です
ダニは熱に弱いのですが、生命力も強いので1~2時間程度では完全に死滅することはありません。持っている電気毛布のダニ退治タイマーが、3~4時間以上に設定されているのであればそれで構いませんが、タイマーがついていない場合には4時間放置したら電源を切るようにします。
絨毯や布団の上に電気毛布を引いてダニ退治メモリにし、終わったら掃除機をかける方もいるかもしれません。絨毯に敷いてしまうと、ダニの死骸が絨毯についてしまいますし布団の上なら布団に付着します。せっかく有効な機能を使うのであれば、それを最大限に使って効果を高めましょう。
スーパーのビニールを使う
電源プラグを引き出したら、電気毛布をビニール袋に入る大きさに畳みます。口をしっかり縛ったら、空気をしっかり抜いて密閉状態にしましょう。
空気が入るようなら、ガムテープやテープを使って空気が入らないようにします。敷布団の下に電気毛布を挟んだら上から押し込んで空気をもう一度抜いてください。この時にコントローラーが布団の下にならないように引き出しておきます。
電源を入れたら「ダニ退治」のメモリに合わせて約3~4時間放置します。電源をきったらコネクターを外して、電気毛布を取り出し表面しっかりと掃除機をかけましょう。掃除機をかけたら、空気の良い場所でかるくはたけば完了です。
圧縮パックを使う
圧縮パックを使うと、無駄な空気が入らなくなりますので電気毛布にしっかりと熱が行きやすくなります。使用済みの圧縮パックや捨てる予定のものがあればビニール袋でなくてもこのようなものを代用できます。
ダニ退治機能を使ったあとは掃除機でハウスダストを吸い取ります
乾いたら「ダニ退治機能」を使い、掃除機をかけますが電気毛布の中には電線が組み込まれていますので、毛に沿って掃除機をゆっくりかけること。掃除機での掃除が終わったら、プラグやコンセントをセットして使用できます。
定期的なメンテナンスで洗濯回数を減らせます
電気毛布の上にカバーをかけたりすれば、目立った汚れはつきませんので週に1回のダニ退治と掃除でシーズン内の洗濯回数を減らすことができます。
アレルギーの方はできるだけ週1のメンテナンスをおすすめしますが、時間がなくても2週間に1回はダニ退治機能を使い清潔な状態を保つようにしましょう。時間が取れない時には消臭スプレーや除菌スプレーなどを使い、乾かしてから使うようにしてください。
p本体が洗濯できない電気毛布をお持ちの方は、カバーをかけるなどして汚れが本体につかないような工夫が必要です。このようなタイプは、購入したセットにカバーがついていますのでこまめにカバーを洗濯して使いましょう。本体はダニ退治機能を有効に使ったメンテナスを忘れずに。
電気毛布はクリーニングできない店が多い
一般的にクリーニングは「ドライクリーニング」になり、水洗いしかできない電気毛布は取り扱わないと記載されている店が多いようです。電気毛布の取り扱いが非常に難しいことや、クリーニング店の洗濯機は「ドラム式」であることからも多くのクリーニング店ではコンセントのついたアイテムの取り扱いをしていません。
宅配クリーニングの「ディア」「クレアン」では、電気毛布・電気ベットパットのクリーニングを受けつけています。どうしてもクリーニングに出したい、手洗いでは不安であれば利用してみるのも良いでしょう。
ディア

ディアの基本情報
料金設定(目安) | 電気毛布・電気ベッドパット シングル1,600円/ダブル2,600円 |
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支払い | クレジットカード・銀行振込・郵便振替・代引き |
保証 | あり |
年会費 | なし |
納期 | 約2週間(要問合せ) |
対応エリア | 全国対応 |
ディアの特徴
「ヒルナンデス」でぬいぐるみのクリーニングと修理でも話題になったディアは、洗濯不可なももの高度な技術によって完全クリーニングできる宅配クリーニングサービスです。
電気毛布・電気ベッドパットのクリーニングも受けつけていますので、どうしてもクリーニングに出したい方や自宅で洗濯したら型崩れしてしまった経験のある方にもおすすめします。
高品質なクリーニングで「洗濯不可」「他店では断られた難しいクリーニング」もアイテムの素材に合わせた洗濯方法できれいに仕上げてくれるのがポイント。毛布の納期は2週間程度ですが、電気毛布の場合にはもう少し時間がかかると考えておきましょう。
クレアン

クレアンの基本情報
料金設定(目安) | 電気毛布 シングル3,000円/ダブル4,000円 |
---|---|
支払い | クレジットカード・銀行振込・郵便振替・代引き |
保証 | あり |
年会費 | なし |
納期 | 約2週間(要問合せ) |
対応エリア | 全国対応 |
クレアンの特徴
ドライクリーニング・ウェットクリーニングどちらも受けつけているのが特徴のクレアン。ウエディングドレスなどの繊細な高級クリーニングを得意としており、マイクロバブルウオッシュといった独特のウェットクリーニングで汗や皮脂もしっかり落としてくれます。
電気毛布のクリーニング料金は、一般的な毛布代金と比較すると少々高額にはなりますが、高額な電気毛布をクリーニングするのであれば満足度も高いクリーニングサービスを受けることができます。
電気毛布の保管方法
シーズンが終わったら畳んで片付ける電気毛布ですが「どんな収納方法が良いのか」あまり知られてはいないようです、来シーズンも活躍させるためにはきちんと保管するようにしましょう。
洗濯したら、毛布内部のコードがよれたり切れていないかを必ず確認しましょう。破損があったりするものは、残念ですが買い替えして来シーズンは新しいものを購入してください。
コードは本体から外した状態で、きちんと畳み購入した際に電気毛布が入っていた箱に防虫剤を入れて保管します。箱はできるだけ湿気を受けない風通しの良い場所で保管すること。
まとめ
電気敷毛布やひざ掛けタイプなど色んな電気毛布があり、寒くなってくると活躍の回数も増える便利なものです。敷毛布の場合には、フリースやマイクロファイバーのシーツやブランケットをカバーにすれば保温性が高くなるだけでなく「本体の汚れ」が気にならなくなります。
ひざ掛けタイプはどうしても日常的な汚れが付きやすいので、定期的にダニ退治と掃除を行い快適に使用しましょう。
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