「パンプスが臭い!」そんな悩みを持っている女性は、毎日のようにお世話になるパンプスの扱いにも困っているはず。
頻繁に履くものなので汗や皮脂汚れが内側にたまりやすくなりますし、泥はねなどの汚れも目立ちやすく対処に困ることも多くなります。
外側の汚れも、内側の汚れも洗濯でスッキリと洗い流したい!そんな方のために「どんなパンプスが洗えるのか」「洗濯するときに必要なもの」「パンプスの洗い方」「簡単なメンテナンス」などを順に紹介していきます。
パンプスの洗い方を詳しく知りたい、臭いやお手入れに困っている方にも必見の内容ですので最後まで読んで参考にしてください。
目次
知ってました!?パンプスは洗えるんです
パンプスは素材によっては洗濯機で丸洗いできるもの、専用のクリーナーで洗うものがあります。「洗える」とはいっても、すべてが水洗いできるわけではできませんので「自分のパンプスは水洗いできるのか」「専用クリーナーでなければ洗えないのか」を確認しましょう。
専用クリーナーで洗う
革やエナメル・スエードなどは水洗いすることができませんので、専用のクリーナーを使って洗っていきます。
靴は洗濯できるものですが「水洗いできる」ものは限られています。最近は「水洗いもできる革のパンプス」もありますので、購入した時にメンテナンス方法を聞いておくか靴専門店で確認しましょう。
手洗いする
リボンやスパンコールなどの装飾がついているパンプスは、デリケート洗いが必要になりますので手洗いをおすすめします。またヒールが高いものも丁寧に洗う必要がありますので、手洗いを強くおすすめします。
洗濯機を使う
スニーカーやメンズシューズのように「かかとが低い」もので、水洗いできるものは洗濯機を使っても構いませんが、パンプスの場合には「ヒールが洗濯中に折れる」「取れてしまう」などのトラブルも起きやすいもの。
折れてしまったり、割れてしまい履けなくなることを考えるとハイヒールの洗濯は避けたほうが良いでしょう。
靴メーカーからは「ウォッシャブルパンプス」なども発売されていますので、それであれば洗濯ネットをつかい指定の方法で洗濯しましょう。
洗濯機で洗える「ウォッシャブルパンプス」は通常のパンプスよりも丈夫で水濡れに強い素材を使っています。また色落ちもしにくい加工がされていたり、洗濯を繰り返してもパーツに耐水性があり乾きやすいような中敷きになっているなど一般的なパンプスとは作りが異なります。このように「水洗いに向いているパンプス」と、そうでないパンプスは洗いかたも変えていかなくてはいけません。
パンプスの洗濯はどれくらいの頻度でおこなえばいいの?

レザーを使ったパンプスは基本は洗わずに磨いて長持ちさせるものですが、どうしても落ちない汚れは靴のクリーニングでのメンテナンスがおすすめです。
でも洗えるパンプスなら、汚れたり臭いがした時には洗ってもいいんじゃないの?と思ってしまいます。幾ら洗濯が可能とはいっても、洗いすぎはパンプスを傷めてしまうので注意しましょう。
靴磨きなどのメンテナンスは2週間に1回程度
靴の中を乾かしたり、臭いがこもらないようにするケアは「パンプスを履いたら」必ず行って欲しいものですが、磨いたり栄養を与えるのは2週間に1回程度で構いません。レザーにはクリームを、ヌバックやスエードには栄養ミストを与えておきましょう。
パンプスの洗濯は汚れが酷く目立ったら
布やクリーナーを使っても、汚れが目立ってしかたがない。靴の中の臭いがどうにも落ちないなど「この靴をこのまま履いていることができない」と思った時が洗濯のタイミングです。
洗濯できれいにはなるもののパンプスには大きな負担がかかるわけですから、あまり頻繁に洗うのはおすすめできません。
どうしても拭いたりブラシをかけても汚れが落ちない場合には、洗ってきれいにしてあげましょう。
パンプスを洗う前にやっておきたいこと【準備編】
洗い方を確認したところで、洗濯前にパンプスの素材や状態などを確認しておく必要があります。
汚れだけを落としたいのか・臭いもスッキリとさせたいかにもよって、洗いかたや使う洗剤やクリーナーも異なりますのでパンプスを細かくチェックしておきましょう。
水洗いできる素材かを確認
水洗いできるのは布と合皮のみ。革のパンプスやスエード・エナメルな水洗いはできません。
色落ちのチェック
パンプスによっては水に濡れてしまうと色落ちしたり、こすることで色が薄くなってしまうものもあります。すでに色落ちしているパンプスは、洗ってしまうことで更に色落ちsぎてしまうこともありますので気をつけましょう。
汚れのチェック
パンプスの汚れには「泥汚れ」だけでなく、車などの機械油汚れなどもつきやすいものです。油汚れは先にクリーナーで落してから洗うなどの下処理も必要ですので、どんな汚れがついているかを細かくみておきましょう。
ヒールの状態をチェック
洗濯するまえに、ヒールの状態を確認しておきます。とれかかっていたり、欠けていたりした状態で洗ってしまうと洗濯しても履くことができなくなってしまいます。洗濯前に修理して、きちんとした形のものを洗濯しましょう。
パンプスを洗うために必要なもの
パンプスにの状態を確認したら、今度は必要なものを準備してパンプスに合った洗い方を実践しましょう。
用意するもの
- 専用の靴リムーバー
- おしゃれ着用中性洗剤
- 重曹
- 洗面器
- スポンジ
- 歯ブラシ
- タオル
- シューキーパー
水洗いできないエナメルやスエードなどのレザーパンプスは、専用のリムーバーを用意してケアします。それ以外の水洗いできる「布・合皮」のパンプスについては、おしゃれ着用の中性洗剤を使って洗っていきます。
素材別のパンプスの洗い方
「洗濯機で洗える」「水洗いできる」と表示されている「ウォッシャブルパンプス」は、水の中につけても型崩れしたりすることはありませんが、合皮や布のパンプスは取り扱いを間違えると縮んでしまったりよじれて履けなくなってしまいます。
正しい手順で洗濯すれば、清潔な状態のパンプスをいつまでも手元においておけますので優しく丁寧に洗うようにしましょう。
合皮・布のパンプスの洗い方
1:おおまかな汚れを落とします
泥汚れはもちろんですが、底の汚れは洗う前に落としておきます。靴ブラシや乾いた布なので大まかな汚れを落としたら洗剤を使って洗っていきます。
2:洗浄液を作ります
洗剤は洗濯に使う量よりも少なめにして、洗面器に水を張ったら良くかき混ぜます。パンプスの中の臭いが気になる方は、重曹を大さじ1ほど混ぜておきましょう。
3:パンプスの表面を軽く濡らします
スポンジに洗濯液を付けたら、軽くしぼって全体的な汚れを拭き取るようにしていきます。汚れが強く、スポンジだけでは落としにくいのであれば歯ブラシをつかってかき出していきましょう。
4:内側の汚れを歯ブラシで落としていきます
表面の汚れだけでなく、足が直接当たる内側は「臭い」と「雑菌」の温床ですから、ここはしっかりと洗いましょう。
重曹を水で溶かし、ペースト状にしたら内側に歯ブラシで練りこんでいきます。10分ほど置いたら、洗浄液でさらにこすって汚れと臭いをしっかりかき出します。
5:水ですすぎます
外側も内側もきれいに洗ったら、洗面器に水を張ってパンプスを泳がせるようにして振り洗いします。ぬめりががくなり洗剤が完全に落ちたら、パンプスの内側にタオルを入れて水分をしっかりきっていきます。
6:陰干し
タオルで水分を切ったら、シューキーパーを入れてパンプスの形を整えます。パンプスは必ず陰干しをすること。早く乾かしたいからと日光にあててしまうと縮みが発生し足が入れにくくなります。
レザー・エナメル・スエードパンプスの洗い方
革のパンプスは水に直接つけて洗うことはできませんので、専用のクリーナーを使って洗っていきます。
1:表面や底の汚れをしっかり落とします
革のパンプスは傷だけでなく色落ちもしやすいので、汚れをしっかり落とし後で補正しやすいようにしておきます。
2:パンプスに合ったクリーナーを使って洗います
シューキーパーを入れて、パンプスの形がしっかり出るようにしましょう。エナメルは履きシワができやすいので、ゆっくりとキーパーを入れていきます。
乾いた布にクリーナーを少量取ったら、パンプスに少しずつつけて汚れを落としていきます。汚れが落ちたら乾いた布で拭き取り艶をだしておきます。
スエードのパンプスは、クリーナーをつかったらブラシを使ってしっかり起毛させておくこと。
3:パンプスの内側は石けん水で拭き取り
水洗いできないパンプスの内側も、水を使うことができませんので石けん水を使って汚れを落としていきます。中性洗剤を溶かしたお湯でタオルを濡らして固くしぼります。
これを3回程度繰り返すと、軽い臭いは落ちますので週に1回はこの方法でパンプスの臭いを落としておきましょう。
4:防水スプレーをかけておきます
水洗いできないパンプスはクリーナーを使って洗ったら、防水スプレーをかけて日陰でしっかり乾かします。
革のパンプスはクリーナーでのメンテナンスが適しています。革靴専用の洗剤もあるので、自宅で試してみたい方もいるでしょう。軽い汚れは綺麗に落ちますが、時間がたってしまった汚れはなかなか洗っても落ちません。高価なパンプスであれば、定期的にクリーニングできれいにしておくのも良いでしょう。
しまった!汚れちゃった…そんな時にどうする?
女性のパンプスの汚れに多いのが「泥汚れ」です。黒やネイビーなどの濃い色のものは比較的簡単に落とせますし「目立ちにくい」ものですが、色の薄いパンプスや白に泥はねしてしまうと目立つだけでなく素材によっては落ちなくなってしまうこともあります。
泥汚れは「すぐに落とすのではなく、乾いたら落とす」のが鉄則。慌てずこすらず落ち着いてケアすれば、無理に洗わなくても履き続けることができます。
パンプスの臭いは汗と雑菌が湿気によって繁殖することで起こっています。まずは毎日同じパンプスを履かないこと・中の湿気をしっかり取り去るようにすること。陰干しする・乾燥剤を使うなどして、湿気が取れたら「重曹」「緑茶やコーヒーの出し殻を乾燥させたもの」をガーゼやストッキングに入れてパンプスの中に入れます。湿気も同時に取ってくれますが、湿気を一度しっかりとってから中を拭いて消臭剤を使えば完璧です。
【これで完璧!】パンプスのお手入れ方法
せっかく洗って綺麗になったのですから、綺麗なままをキープしたいものです。日ごろのケアをしっかりしておけば、頻繁にパンプスを洗濯する必要もありません。
帰宅したら内側を拭きとり乾かす
パンプスのトラブルで一番多いのは、靴の中の臭いです。帰宅したら、まずは中の汗をしっかり拭きとって除湿剤などを使い湿気を飛ばします。翌日は風通しのよい場所にパンプスを置いて、しっかりと乾かしておきましょう。
ブラッシングで汚れを落とす
ホコリや土汚れなども付きやすいパンプスは、軽くブラッシングで汚れを落としておきます。ブラシでは落とせないものは、乾いた布で落としておくと良いでしょう。
雨でぬれてしまった時には、新聞紙やキッチンペーパーをパンプスの中につめて水分を切るようにしておくと良いでしょう。
防水スプレーで汚れが付きにくいようにします
防水スプレーは水を弾いたりするだけでなく、ホコリや汚れがつきにくくするガード力があります。購入したらすぐに防水スプレーをしておく方もいますが、永久的ではありませんので週に1回は汚れを拭いたらスプレーしておきましょう。洗濯したあとは防水スプレー効果も薄れていますので、乾いたら全体的にスプレーして乾かしておきましょう。
パンプスを長持ちさせたいのなら専用のクリーナーを使おう
水洗いできる素材やウォッシャブルパンプスは洗って綺麗にしたいものですが、革素材のパンプスは自宅で洗うことができません。クリーニングに出すと時間がかかってしまったり、クリーニング代金がかかってしまうこともありますので「普段履き」「仕事用」はできれば自分でケアを済ませたいもの。簡単にパンプスをきれいにできるのは専用のクリーナー。素材別に揃えておくと何かと便利です。
M.モゥブレィ ステインリムーバー
古いクリームに泥やホコリが混ざっていくと、それが靴のくすみや汚れとなって表れていきます。クリームやローションを汚れた上から塗っても汚れが落ちることはありません。一旦古い汚れをしっかり落としてから、パンプスの色に合わせたクリームで栄養を与えましょう。
M.モゥブレィ ステインリムーバーは古いクリームの残りなどの汚れをしっかり落としますので、その後のクリームが浸透しやすく革の艶や輝きを取り戻します。
クリーナー独特の嫌なニオイもなく、伸びがよいので誰でも簡単にケアができます。防カビ効果に、雨濡れした時の輪シミ予防など1本あればどんな革靴にも使えるので便利です。
columbus クリーム レザークリーン
革靴クリーナーの定番でもあるコロンブスの泡クリーナー。弱酸性の泡が汚れを落としながら艶も出してくれるので、細かなメンテナンスが苦手な方や「洗う・栄養を与える」を同時にやってしまいたい方におすすめ。パンプスだけでなく財布やバックのお手入れにも使えますので、1本あると便利です。
レザークリーナー 専用クロス付き
できるだけ簡単で、手を汚さないように手早くパンプスを洗ってみたい方におすすめのレザークリーナー。泡ではなく、ジェル状のナチュラルなクリーナーでオレンジオイルが汚れを落とし、スーパーミンクオイルが素早く浸透しますので拭くだけで自然な艶が生まれます。
ワンプッシュで簡単なケアですから、靴の洗濯やケアに時間をかけたくない方にピッタリです。
自宅でクリーニングできるようなM.モゥブレィ ステインリムーバーから、拭くだけで簡単なレザークリーナーなどパンプスをきれいにするためのグッズは色々ありますが、小さな汚れに大げさなことはしたくありません。そんな時には、こするだけで汚れが落ちる「靴の消しゴム」を用意しておきましょいう。つま先やかかとの小さなよごれを見つけたらササっと落とせば、洗う回数も少なく済みます。
まとめ
パンプスを長持ちさせるためには、洗う回数を減らして丁寧なケアをすること。そのためには、同じパンプスを毎日履かないようにして休ませることや・きちんとしたメンテナスをしておくことが大切です。
どうしても汚れてしまって洗いたい時には、パンプスの素材に合わせて正しい洗い方をすること。大切にすれば、いつまでもきれいな状態でパンプスを履くことができますし、長持ちさせることもできます。
自分を支えてくれる・足元を彩り飾るパンプスには「いつもご苦労さま」と毎日ケアしていたわってあげましょう。
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