「おしゃれは足元から」と言われるように、ファッションの印象は靴一つで変化します。毎日履くものですから、キャンバススニーカーなら汚れが目立ちますし、お洒落なハイテクスニーカーもほこりや汚れがついているとくたびれて見えます。
新品同様とまではいかなくても、いつもきれいにしておきたい靴の手入れは、「面倒くさい」と言わずに定期的にメンテナンスしておきたいもの。
どんな靴が洗濯できるのか・その洗濯方法など、皆さんの知りたい情報を詳しく紹介していきます。
目次
コインランドリーの靴洗濯機で洗えます

コインランドリーにいくと「靴専用の洗濯機」があるので、「靴は洗濯機で洗えるんだ!」と驚愕する方もいると思います。バケツや洗面器で、ブラシを使いスニーカーなどを洗っていた方にとっては目から鱗・寝耳に水で「傷むんじゃないのか?」「型崩れはしないの?」と不安に思うかもしれません。
中を覗いてみると、家庭用の洗濯機とは違って中心部にブラシがついており、このブラシが回転することで靴の汚れを落としてくれます。洗剤も必要なく、お金を入れてスイッチを入れると自動的に洗濯が始まり「約20分」程度で終了するので手洗いするよりも簡単で早いです。
家庭の洗濯機でも靴は洗えます

コインランドリーで靴を洗濯できるなら、自宅の洗濯機でも洗えるんじゃない?と思った方は大正解!わざわざコインランドリーまで靴を持ち込まなくても、自宅の洗濯機で簡単に洗濯できます。
ですが、自宅の洗濯機には靴をあらうブラシもついていませんし、靴を入れて洗濯が始まると靴が洗濯機の中で踊るのでガタガタ音がしてしまい「壊れるのではないか」と不安になることもあります。
また、泥汚れだけでなく地面を歩くことで靴には色んな汚れがついていますので「洗濯機で洗うなんてとんでもない」と嫌悪感がある方もいるでしょう。
裏面も汚れをさっと落とせば、泥が洗濯機の中にたまることもありませんし便利なグッズを使えば洗濯機をいたわりながら洗濯することもできます。
靴の洗濯には専用ネットを使おう
靴用の洗濯ネットは、靴が1足入るように四角い形状をしたものが多くサイズも子供用から大人用まで様々な大きさが用意されています。靴がぐらつかないようにクッションもついていますし、しっかりしたネットを使えば洗濯機にもダメージを与えることもありませんので便利。
靴屋に行けば購入できますし、通販や100均でも購入可能。枚数があれば、まとめて洗濯することができますので用意しておきましょう。
衣類と違い重量感のある靴は、ネットで傷みを守ることも考えたいもの。クッションに厚みがあり、目が細かい方が靴そのものの摩耗が軽減されます。また、靴のサイズ(大きさ)に合わせた洗濯ネットを使うことで洗剤がしっかりと汚れに吸着しすすぎもきれいになりますので、子供・女性・男性でサイズ分けして購入しましょう。
靴を洗濯する前にやっておきたいこと【準備編】

手洗い・洗濯機を使うにしても、靴を洗う前には下準備をしておくのが大切。汚れた靴をいきなり洗うのではなく、「水洗いしていい靴なのか?」を確認してから下準備をしてきれいに洗濯しましょう。
ランニングシューズや子供のスニーカーはナイロン系が多く、コンバースなどのカジュアルシューズはキャンバス素材です。これらは基本的には水洗いができますので洗濯はOK。洗濯表示があるものに関しては「洗剤」と「洗濯機が使えるか」を確認しておきましょう。
紐や中敷きは洗濯前に外しておきます
スリップオンタイプの靴以外は、紐を先に外しておきます。洗濯機・手洗いで一緒に洗うことができますので、事前に外しておくこと。中敷きも外せるものは外し、一体化しているものはそのまま洗うようにしましょう。
底の汚れを落としておく
小石やゴミなどが靴のソール部分に埋まっていることもよくあります。ネットに入れるからそのままでも…と思うでしょうが、洗濯でとれて靴そのものを傷めてしまうこともありますので歯ブラシやつまようじなどできれいにしておきます。
ゴム部分の汚れは消しゴムで落としておく
スニーカーのゴムの汚れは洗濯では落ちにくいのですが、専用の消しゴムを使うとキレイに落ちます。洗濯前に落としておくと、洗い上りもスッキリします。
靴の洗濯をやってみましょう【手洗い編】
下準備ができたら靴の洗濯を始めます。洗濯機で洗えるのは便利だけれど、衣類を洗う洗濯機で靴を洗うのには抵抗がある方は手洗いがおすすめ。
- 洗面器かバケツ
- 大きめのブラシ(できれば専用)
- 洗剤(弱アルカリ性)
- 固形石鹸
- メラミンスポンジ
これだけ用意出来たら、さっそく靴を洗ってみましょう。
手順1:お湯に洗剤を溶かします
スニーカーの専用洗剤でも構いませんが、洗濯用の粉せっけんがあればそれできれいに洗濯できます。40℃程度のお湯1Lに対して洗剤は5gを洗面器に入れてしっかり溶かします。
手順2:靴をつけ置きします
洗いたい靴を溶かした洗剤が入った洗面器に入れて30分程度つけ置きしましょう。この間に洗濯や掃除などを済ませておけば、無駄な時間を使うこともありません。
手順3:ゴムやソール部分をブラシでこすります
つけ置きしたことで、ゴムやソール部分の汚れが落としやすくなっています。歯ブラシでも落とせますが、大きめの動物性ブラシの方がゴムを傷めずに洗うことができますので洗濯用に用意しておくと便利です。ブラシでは落ちない汚れはメラミンスポンジを使うとキレイさっぱり!
手順4:本体の黒ずみは石けんでこすります
キャンバス素材の場合、黒ずみなどが気になることもありますが固形石けんを塗ってブラシでこするとキレイに落とせます。漂白剤は使わなくても簡単にきれいになりますし、靴を傷めることもありません。
手順5:ぬるま湯で洗剤と石けんをしっかりすすぐ
ぬるま湯の法が洗剤も石けんも早くにきれいに落ちますので、お風呂場を利用すると良いでしょう。
手順6:脱水して干す
手洗いする方は、手やタオルで水分をきったら、天日干しにすることが多いのですが、脱水不足はにおいやシミの原因になります。専用の洗濯ネットにいれたら「洗濯機で脱水」しましょう。脱水は5分程度で構いませんので、しっかりと脱水したらしっかりと乾かして終了です。
しっかり乾燥したら、シューキーパーや新聞紙で形を整えます。このひと手間で、かたちが整いピカピカのスニーカーをまた履くことができます。
靴の洗濯をやってみましょう【レザースニーカー編】
キャンパススニーカーと違い、大人のカジュアルスタイルをワンランクアップしてくれるレザースニーカー。それだけに履いているうちにどんどん汚れて型崩れが起こりやすい靴です。
水洗いはできませんが、家庭にある洗剤を使うとキレイに汚れを落とすことができますので、定期的にメンテナンスを行いましょう。
- 中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
- スポンジ
- メラミンスポンジ
- タオル
- エタノール
これだけあればレザースニーカーも家庭で洗濯ができます。
手順1:おしゃれ着ようの中性洗剤を薄めてスポンジに含ませます
中性洗剤1:水10の割合で薄めたら、スポンジに含ませます。よく泡がたったらアッパー部分を磨くようにスポンジで洗っていきます。注意したいのは、スニーカーが水でびしゃびしゃにならない程度の洗剤を使うこと。泡で撫でるようにするのがコツです。
手順2:タオルで洗剤をきれいに拭き取ります
一度洗ったらタオルで拭き取り、まだ汚れが残っているようならスポンジでもう一度洗います。2回程度洗ったら、水分をしっかりとって乾拭きしましょう。
手順3:ソールはメラミンスポンジでこする
ソール部分はメラミンスポンジを使ってこすります。あまり力を入れないようにやさしくこすり汚れを落としましょう。
手順4:落ちない場合にはエタノールを使う
アッパーは色落ちは傷める危険性がありますので、エタノールはソール部分だけにつかうこと。
レザースニーカーは水分を与えすぎない・手早く落とすのがコツです。定期的にメンテナンスを行えば、きれいなままのスニーカーを履いておしゃれもできます。これでも不十分場合、専用のクリーナーがありますのでそれを使って洗うのもおすすめ。
自宅で靴の洗濯をやってみましょう【洗濯機編】

水洗いできるのなら洗濯機で!と思うのであれば家庭の洗濯機でザブザブ洗濯してみましょう。下準備ができたら、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。
靴を入れたら通常コースで洗濯します
洗濯に使うけっけんは、一般的な洗濯洗剤でかまいませんが「蛍光剤」「漂白剤」「酵素」などの入っていない粉せっけんがおすすめ。粉せっけんは洗浄力も高いので、漂白剤を入れなくてもキレイに洗濯できます。
スニーカーを洗う場合、水量は多めにして洗濯機の中で靴が泳げるようにすると粉けっけんの洗い残しもありなせんので安心です。
自宅の洗濯機とコインランドリーの洗濯機どちらがキレイになるの?
手洗いは面倒だけど、自宅の洗濯機で洗うのは抵抗があるかたはコインランドリーの洗濯機を使うのをおすすめします。
ブラシがついた靴専用の洗濯機ですので、まとめて何足かを洗濯することもできますし200円程度で洗剤も不要。靴を持ち込むだけですので、買い物前に洗濯機に入れて帰りに持ち帰るか乾燥機に入れるだけです。
ブラシがついているので「コインランドリーの洗濯機の方がキレイになるのでは?」と思われがちですが、家庭で洗濯しても洗い上りには大差はありません。
下準備をしっかりする、ある程度の汚れをブラシや消しゴムで落としておけば家庭の洗濯機でもキレイになりますので「梅雨時期で乾燥ができない」時にはコインランドリーの洗濯機を、お天気が良い時には家庭の洗濯機を使って干すなど使い分けしてみましょう。
洗濯した靴をしっかり乾かすためには、玄関先におくよりも吊るして干した方が中まで乾きやすく早くに乾きます。専用のランドリーネットの中には、洗濯ハサミで吊るせるものもありますがそうでない場合には「置いて乾かす」ことが多いでしょう。そんな時には針金ハンガーを使って、靴用ハンガーを手作りしましょう。両端を折り曲げると、丁度靴が上手く引っかかるようになります。
長靴も家庭で洗濯してみよう!

雨の日に活躍する長靴は、履く季節が限定されますが構造上汚れだけでなくにおいも気になるものです。大人の長靴にはラバーブーツなどもありますが、子供長靴はゴムなので家庭で簡単に洗濯可能。
雨でなくてもお気に入りの長靴を履くこともおおいので、汚れやにおいはスッキリさせてあげたものです。洗いにくいイメージのある長靴ですが、コツさえつかめば簡単に洗濯することができますので是非やってみましょう。
下準備と用意するもの
- バケツ
- 洗剤
- スポンジ
まずはこの3つがあれば長靴の洗濯は簡単。下準備として、中敷きがあるものは外しておくことと泥はねなどは軽く拭くか水で洗っておきます。
手順1:バケツにぬるま湯を入れて洗剤を溶かします
靴と同じで水1L:洗剤5gが適量。泡がでるまでかき混ぜたら長靴をざぶっと入れて、30分つけ置きします。
手順2:スポンジで汚れを落とします
やわらかめのスポンジを使って表面の汚れをこすって洗います。長靴のゴムはかたいスポンジで洗うと傷がいきやすいのでやわらかなスポンジを使います。メラミンスポンジはやわらかいのですが、研磨効果があるので使わないように。
手順3:中敷き部分はブラシで丁寧に
ここは足が密着する場所なので、汚れもにおいも一番強い部分です。中敷きを入れて、いてもこもっていますのでしっかりかき出すようにあらってください。
手順4:キレイにすすいで乾かしましましょう
長靴の中には、洗剤が残りやすいので丁寧にすすいで中のぬめりが残らないようにしてください。中の水分が気になる場合には、タオルを丸めて押し込むとタオルが水分を吸い取るので乾かしやすくなります。
長靴は熱に弱いので、直射日光に当てずに風通しのよい場所で乾かすこと。中の水を切るためにひっくり返して干さなくていけない長靴は、専用ハンガーを使ったり針金ハンガーをまげてハンガーにしたりと工夫してください。
【番外編】洗濯したのに靴の中が臭う!そんな時の洗濯方法
中敷もしっかりブラシで洗濯したのに、靴の中が臭っている。そんな経験がある方もいるのではないでしょうか?何度洗濯しても、靴の中が臭うのであれば「洗濯した後のケアが間違っている」事になります。
洗濯機で洗った場合、洗いやすすぎ不足になることはありませんが、手洗いの場合にはしっかりと中まで洗えうていない事も。特にすすぎが足りないと、洗剤だけでなく皮脂汚れが残り臭いの原因になりますので、すすぎはしっかり行いましょう。
すすぎだけでなく、脱水不足や乾燥不足も臭いの原因になります。特に天気が悪い時に靴を洗濯してしまうと、生乾き時間が長く雑菌が繁殖するので臭いを発生します。
靴は洗ったら短時間で手早く乾かす事が、臭い帽子にもなりますので「天日でしっかりと干す」か乾燥機を使って乾かしてください。
靴の中の臭いはこれで完璧!
洗っただけでは完璧に臭いが落ちない場合にが、洗剤で洗う前に「セスキ炭酸ソーダ」を靴の中にたっぷりと流し込んで5分ほど放置します。中が汚れていると液が黒ずんで汚れが浮き出ますので、きれいになるまで繰り返しましょう。
これが終わったら「手洗い」か「洗濯機」で洗剤を使って洗うだけ。中の水分はタオルでしっかりと取り去ったら手早く干してしっかり乾燥させます。
できるだけ靴を洗濯しないで履くためには普段のケアが大切
新しいスニーカーはできるだけ汚さずに履きたいのに、何だかんだで汚れて洗濯しなくてはならないことはよくあります。洗濯を繰り返すことで、色あせや型崩れはできるだけしたくない場合、ちょっとしたコツで洗濯回数を減らすことができます。
新品は防水スプレーでコーティング
防水スプレーは、雨などから靴を守だけでなく汚れやシミをつきにくくする性質を持っています。新品を購入したら直ぐに防水スプレーをしっかり使いガードすること。キャンパススニーカーもレザースニーカーも同じように汚れ防止になります。
3回履いたら防水スプレーでガードを、繰り返すと大きな汚れ以外は予防ができます。
汚れはすぐに落としておくこと
泥汚れはもちろんですが、ちょっとした汚れも放置すると落としにくくまります。ブラシで汚れを落とし、スニーカーなら専用の消しゴムでササっとおとすろキレイに落とせます。汚れを落としたら防水スプレーをかけてケアしておきます。
専用のクリーナーを用意しておく
革靴は防水スプレーと革クリーム、スニーカーなら専用のクリーナーを用意しておきましょう。洗濯で水に濡らさなくても、表面の汚れはキレイにクリーナーで落とせます。
中敷きはこまめに替えて防臭ケアをする
靴の中が臭いから洗濯したい方もいるようですが、洗濯ができない靴であったり型崩れさせたくないスニーカーはできるだけ水濡れさせたくありません。表面の汚れは靴専用クリーナーを使っても、中の汚れは洗わないと無理…なくらいに臭いが強くなることもあるでしょう。
汗や雨にあたって生乾き状態で靴の中には雑菌が繁殖しやすくなっています。靴は1日履いたら休ませてあげるのが一番良いのですが、毎日同じ靴を履く場合には臭いを予防しできるだけ洗濯しなくても清潔な状態にすること。
中敷きを使えるものは毎日取り替え、そうでないものは中の湿気をしっかりとってから防臭スプレーをかけて乾かします。重曹をストッキングや古い靴下にいれて靴の中にいれておくと湿気も臭いも取れやすくなります。
洗濯をすればいつも清潔な靴を履けますが、種類によっては洗濯頻度をできるだけ減らしたいものもあるでしょう。そんな方は、毎日しっかり靴のケアをして汚れが蓄積させないようにしておきましょう。
靴の洗濯は家でできる[まとめ]
頻繁に汚れてしまう靴は、家庭の洗濯機を使ってザブザブ洗ってみましょう。それ以外の靴は、汚れを早めに落としてクリーナーを使えば長持ちもします。
今まで手洗いで靴の洗濯をしていた方も、専用洗濯ネットで靴を洗ってみてはいかがでしょう。時間も短縮できますし、手間もかからず気楽にきれいな靴になること間違いなし!
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