スーツにカビが生えてしまった!【クリーニングに出す前に】家庭でできる応急処置とカビの予防方法教えます

スーツを着る男性

そろそろ衣替えをしょうとクローゼットからスーツを取り出したら、カビが生えていて困った経験はありませんか?

大切な商談に着用したい、デートに着ていこうと思っていたのに…など、着用したいときにカビが生えてしまったスーツをみてガックリくることもあるでしょう。

カビの生えたスーツは着たくないけれど、「急場だけしのぎたい」「新調するのはもう少し後にしたい」場合、何とかしてカビを落とす方法を考えたいもの。

ここでは、スーツにカビが生える原因から、応急処置、カビの生えたスーツをどのように洗濯すればいいのかなどを詳しく解説していきます。

この記事の目次

スーツにカビが生える原因

クリーニングに出したはずなのに…最近のスーツは家庭でも洗濯することができるのですが、「カビが心配」「シワやよれが心配」でクリーニングに出す方も多いはず。

「クリーニングに出せばトラブルが起こることはない」と信じている方もいますので、クローゼットから出したスーツにカビが生えているなんてありえないことです。

ところがクリーニングに出したスーツも、家庭で洗濯したスーツも変わりなくカビが生える時には生えてしまうもの。その原因は湿度に関係があります。

湿度が高くなるとカビが生えやすくなる

梅雨になると湿度が高くなりますのでジメジメした場所にはカビが発生しやすくなります。カビは高温に弱いので、温度が高くなれば死滅してしまいますが温度が下がると眠ってはいても死ぬことはありません。

日本高温多湿なのでもともとがカビが発生しやすいところに、気密性の高い住宅が多いために、室内温度も一定で「カビが発生しやすい環境」であることもスーツにカビが生えやすい原因になっています。

クローゼットは湿気がこもりやすい

梅雨の時期には「除湿器」などでクローゼットの湿気をとっている方もいますが、気温差が激しくなるとオールシーズン密閉されたクローゼットの中には湿気がこもりやすくまります。

また必要以上に衣類を詰め込んでしまうと、風通しが悪くなり湿気がこもりやすいのでスーツにカビが発生しやすくなるのです。

スーツの汚れがしっかりと落ちていない・乾燥不足

クリーニングに出した場合、プロの洗濯ですから汚れもきれいに落とせていますが家庭でスーツを洗濯した場合「乾燥不足」や「洗濯で汚れが落としきれていない」ことがあります。

このような状態のスーツをクローゼットに入れて保管すると、あっという間にカビが汚れをエサにして繁殖しカビが生えてしまいます。またクローゼットの中の埃を放置しておくのも、カビの原因となりますので注意しましょう。

クローゼットの温度を高くしたり、湿気を完全に無くして埃もないような状態にするのが一番ですが、現実的には非常に難しい事です。ですができるだけ、カビが発生しにくい状態を作ることはできますので「予防する」ことがカビからスーツを守る大切なことになります。

スーツの保管方法がカビの原因になっていることもある

クローゼットの中のハンガー

カビが発生する原因がわかったところで、カビを作りやすい保管を自分がしていないのかを考えてみましょう。

クリーニングからかえったスーツのビニールをかけたままで保管している

クリーニングに出したスーツは、ビニールカバーが掛かった状態で返却されます。これは「衣類に埃がつかないように」するためのものですから、外してクローゼットに保管する必要があります。

クリーニング店では、洗浄した後にプレスして仕上げますが、その蒸気はスーツに残っていますのでビニールの中でこもってしまい、カビが発生する恐れがあります。

スーツに一度でもついてしまったカビは、表面を取り除いても繊維の奥まで入りこんでしまい落ちることはありません。またカビのニオイも付いたままですし、虫食いの原因にもなってしまいます。

針金ハンガーのままで収納している

スーツは肩パットが入っていますので、スーツの形状にあったハンガーを使って収納した方が型崩れ防止にもなります。それだけでなく、針金ハンガーのままで収納していると繊維が密着してしまいますので湿度がこもりやすくカビが発生しやすくなってしまいます。

消臭スプレーをかけたらすぐにクローゼットにしまい込んでいる

ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーには、除菌・抗菌効果がありますので「においだけでなくカビの予防」に使っている方も多いと思います。

これらは、スプレーすることでにおいの元を包み込み無臭化するものですが、ほこりや汚れがついたままの衣類にスプレーしてしまうと、カビだけでなく虫食いの原因にもなります。

ブラシでブラシで丁寧に落としたら、消臭スプレーを使って「風通しが良い場所で乾かす」ことを忘れずに行いましょう。

また消臭スプレーで除菌したスーツも、一度着用したものはクローゼットにしまい込まず常に風があたり湿気をうけないようにすることを忘れずに。

スーツにカビが生えないようにするには【カビからスーツを守る予防方法】

スーツの袖

スーツをカビから守るためには、毎日のメンテナンスが大切です。クローゼットに収納しまいから、カビは生えないは間違い。一度袖を通したものは、いつ何時カビが生えてしまうかわかりませんので、シーズンの終わりまでしっかりメンテナンスしておきましょう。

帰ったらすぐにハンガーにかけておく

毎日のお手入れの基本はスーツに合ったハンガーにかけで休ませること。肉厚で肩の部分に丸みがあるものであれば、型崩れ防止と共にスーツに風が通るので湿気を防ぎます。防湿効果・静電気防止の木製ハンガーの方が、プラスチックよりもおすすめです。

パンツはズボン専用のハンガーに挟んで逆さまに吊るすと、シワも伸びて一石二鳥です。こちらも上着と同様に木製ハンガーをおすすめします。

ブラッシングで埃や汚れを落とす

着用後のスーツには汚れがたくさんついていますので、ハンガーにかけたらしっかりブラッシングしましょう。スーツ全体を軽く叩いたら、上から下に向かってブラッシングしていきます。襟やポケット部分も忘れずに丁寧に行ってください。

パンツは逆さまにしたら、裾からウエストに向かってブラッシングします。

タバコや。食べ物のニオイが気になる場合、ブラッシングした後に消臭スプレーをしたら風通しのよい場所でしっかり乾かしましょう。

クローゼットに収納したスーツをカビから守ろう

クローゼットの洋服
洗濯したからカビが生えないわけではありませんし、クリーニングに出しても正しい収納方法でなくては、カビが発生してしまいます。クローゼットの中でカビが生えないように、着用していない間もきちんとしたケアを行ってください。

クローゼットは清潔にしておくこと

締め切ったクローゼットは清潔な印象を受けますが、空気やほこりが溜まりやすく湿気だけでなく虫が繁殖しやすい環境にもあります。

一旦締め切ってしまうと、そのままにしてしまいがちですが埃がたまりやすいので週に1回は掃除機で床をきれいにしたり、衣類を一度出して風に当てるなどの工夫をしてください。

空気の入れ替えをすること

湿気をためないためにも、天気の良い日にはクローゼットの扉をあけて空気を入れ替えしましょう。掃除も空気の入れ替えと一緒にすれば手間も省けます。

クローゼットの中は常に除湿しておく

締め切ったままのクローゼットは湿気を受けやすくなっていますので、湿度を適切に保つ必要があります。除湿器で定期的に除湿sることはもちろんですが、忙しくてなかなかこまめにできないこともあるでしょう。

そんな時には「除湿剤」をクローゼットに入れておくと便利です。大きさにもよりますが、約3ヶ月をめどに取り替えるようにしましょう。

一度着用したスーツはクローゼットに入れずに、ハンガーのまま風通しが良い場所で保管します。部屋にフックをつけて吊り下げたり、するなどして湿気から守るような工夫をしましょう。

クリーニングから戻ってきたスーツはこうして保管

スーツを覆っているビニールはすぐに外して、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。しっかり乾燥したら、綺麗に掃除したクローゼットに入れて保管します。除湿剤などを一緒に入れておくことや「着用した衣類はクローゼットに入れておかない」ことも大切です。

スーツのカビは家庭の洗濯で落とせません

ウォッシャブルスーツの場合、自宅で洗濯することができますのでクリーニング代金も節約できて便利。そんなことからも「カビが生えたスーツは自宅で洗濯すればいいんじゃないの?」と考える方も少なくはありません。

一時的に落とせてもカビは繰り返し生えてきます

まず「ウォッシャブルスーツ」は家庭で洗濯できる便利なスーツですが、「洗って干すだけ」ではなく、アイロンがけが大変です。素人ではなかなかうまくいかなかったり、購入した時のようにパリッと仕上がらないこともよくあります。

それだけでなく、家庭の洗濯では完全にカビを落とすことは難しいく、一度カビがついてしまうとまた繰り返してしまうことがほとんどです。

スーツは社会人の制服でもありますし、きちんとプレスされたスーツを着用することは大人のマナーでもあります。

一時的な着用であれば家庭で洗濯するのもありですが、スーツを長持ちさせたい・きれいな状態で着用したい・カビを繰り返し発生させたくないのであればクリーニングでカビをしっかり落してしまうのが一番です。

スーツにカビが生えてしまったら【家庭でできる応急処置】

カビは目に見えているものだけでなく、繊維の奥まで入り混んでいますので「家庭でなんとかする」ことは非常に難しくなります。

基本は「クリーニングでカビを取ってカビ防止加工」することですが、どうしてもそのスーツを着用しなければいけない場合には以下の方法で応急処置を行ってください。

軽いカビは拭き取ってケアします

少量のカビは、はたいてブラシをかけると見た目にはわからなくなります。ただ時間と共にカビが浮き上がってしまうので、濡れタオルを使って目立たなくしていきましょう。

用意するもの

  • 洗面器に張ったお湯
  • 清潔なタオル
  • 洋服用ブラシ
  • ドライヤーかアイロンなど乾燥させられるもの

手順1:スーツを乾燥させる

カビの生えてしまったスーツは、湿気を含んでいますので乾燥させる必要があります。時間がある場合にはお日様に当てて乾かしていきますが、直ぐに着用したい場合にはドライヤーを使い乾燥させます。

手順2:ブラシを使ってカビを落としていきます

カビをブラシで落とすと菌が空気中に広がっていきますので、外で必ず行ってください。表面についたカビを洋服ブラシで軽く落としていきます。強くブラシすると、繊維の中に入りこんでいきますので逆効果ですから、表面のカビをはたくような気持ちで行ってください。

手順3:お湯につけたタオルを絞ってカビの部分を拭き取ります

暑めのお湯にタオルを浸し、固くしぼったらカビの部分をトントンと叩くようにして落していきます。こすったりすると繊維を傷めますし、カビが染み込みますので注意してください。

きれいな面を返しては叩くを繰り返し、カビがタオルに完全に移ったら完了です。

手順4:カビを拭き取った部分を乾かす

アイロンを当ててカビが移るのが気になるようなら、ドライヤーを使って乾燥させます。しっかりと乾いたら、風通しがよい場所で全体を乾燥させれば終了。

エタノールを使ってカビを落とす

お湯だけでは不安な場合、消毒用エタノールを使ってカビを落としていきます。

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • 歯ブラシ
  • タオル
  • 洋服ブラシ

スーツをしっかり乾燥させ、洋服用ブラシで使って表面のカビを払い落としたらエタノールを使ってカビを落としていきます。

手順1:エタノールを歯ブラシにつけて落としていく

繊維の脱色を避けるために少量のエタノールを歯ブラシにつけます。カビが目立った部分のみ、歯ブラシを叩き込むようにしていきましょう。

一度歯ブラシをつかったら、タオルでつまむようにしてエタノールを落とします。歯ブラシにカビがつかなくなったら、タオルでつまんでエタノールがスーツに残らないようにしましょう。

手順2:しっかり乾燥させる

ドライヤーやアイロンを使って、カビを落とした部分を乾燥させたら風通しが良い場所で全体的にしっかり乾かします。

ハッカ油スプレーでカビを落とす

メントールが含まれたハッカ油には消臭・殺菌効果がありますので、これを利用してカビを落としていきます。

用意するもの

  • ハッカ油
  • 消毒用エタノール
  • 精製水
  • スプレーボトル

精製水(90ml)・ハッカ油(10滴)・消毒用エタノール(10ml)を耐油・アルコール性のスプレーボトルに入れ良く振ってまぜてください。

スーツを乾燥させ、洋服ブラシでカビを落としたらカビの部分にスプレーします。スプレーしたあとは、歯ブラシでカビをさらに落とすようにしタオルでつまんで完全にわからないようにします。

その後は、スプレーした部分をしっかり乾かしたら風通しが良い場所で全体的に乾燥させましょう。

市販の漂白剤やカビキラーを使ってカビを落とせないかと考える方もいますが、これは繊維を傷めるだけでなくスーツの色あせにも繋がりますのでおすすめできません。見た目にはキレイになっても、繊維の奥に入りこんでしまったカビには漂白剤も効果がありませんので使用は避けましょう。

スーツのカビはクリーニングがおすすめ

洗濯しても完全にカビが落とせないのであれば、クリーニングに出しても同じ事なのでは?と思うかもしれません。

スーツに発生するカビは「白カビ」といって白っぽくモヤモヤしたものです。クリーニング店に持ち込まれるスーツや礼服トラブルの中では一番多いものです。

この白カビは油性の薬品に弱い特性を持っていますので、特にカビ取りをお願いしなくてもクリーニングすれば落ちるようになっています。

ただし、繊維の奥まで入り込んでしまった根深いカビは湿気を受けるとまた繁殖してカビが生えてきますのでクリーニングに出す場合には「スーツにカビが生えてしまいました」と一言付け加えましょう。

多くのクリーニング店では「ウェットクリーニング」をすすめてくれます。

カビにおすすめのウェットクリーニング

汗・皮脂汚れ除去に非常に効果のあるクリーニングで、ドライクリーニングとは違い「特殊な水洗い」を行いますので家庭での水洗いとはまったく異なります。

カビは水溶性の汚れになりますので、ドライクリーニングではなく特殊水洗いのウェットクリーニングが適しています。

水洗いができないウールのスーツの場合には、生地に負担をかけることなく頑固な汚れやカビもしっか落とせるウェットクリーニングをおすすめします。


ここに全成分についての記載クリーニング店での処理は、ぬるま湯や水ではなく、高温水を使用して行なう為、衣服に付着している細菌を確実に死滅させています。多くの細菌は60度で数分間処理すると、そのほとんどが死滅します。中には頑固な菌がいたとしても、ランドリーでは漂白工程で殺菌しています。また、ドライやウエットクリーニングでも、プレス仕上げなどの高温処理で一掃するので、より衛生的です。

引用:東京都クリーニング生活衛生同業組合

ウエットクリーニングは特殊なクリーニングですので、仕上がり時間もドライクリーニングよりも長くなり金額も少々高くなります。それでもカビをしっかりと落とすことができますので、大切なスーツをカビの脅威から守るためにも「ウエットクリーニング」ができるクリーニング店を選びましょう。

まとめ

カビが生えてしまったスーツをクリーニングに出すのは恥ずかしいと思う方が多いのですが、クリーニング店では多くのカビが生えた衣類が持ち込まれていますので気にすることはありません。

カビが生えてしまったと伝えれば「ウエットクリーニングで落ちます」とアドバイスもいただけますし、金額もハッキリ伝えてもらえますので安心です。

家庭でできるのは応急処置だけで、完全にカビを取り去ることはできませんので「きれいになった」と安心することなくクリーニングに出しましょう。

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